- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.06.02
2024年6月2日-尾瀬沼ビジターセンターより(季節のうつろいを感じてみよう)
============================================================
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業しておりません。(昼食営業は一部のみ)自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物をご持参下さるようお願い致します。
お出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================
■天気:雨
■気温:9.6℃(9時)20.7℃(昨日の最高気温)7.2℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
朝から雨がしとしとと降っている静かな尾瀬沼です。湿原の植物や森の木々もしっとりとしており、恵みの雨に活き活きしているようにみえます。
【大江湿原の様子】
【ワタスゲの果穂】
大江湿原の見回りをしていたところ、ワタスゲの果穂を見つけました。ワタスゲは、春に黄色い花を咲かせ、白い綿毛の果穂になります。初夏の尾瀬を代表する存在のワタスゲ。初夏の扉が少しずつ開いているようです。季節のうつろいを植物たちから教えてもらうことが多いです。
【朝イチ観察会の様子】
本日は雨にもかかわらず、朝イチ観察会へ多くの方にご参加いただきました。旧尾瀬沼ビジターセンター前で尾瀬の気候について解説をしているところです。
尾瀬沼ビジターセンターでは、土曜、日曜、祝日の7時30分より朝イチ観察会を開催しております。管理員とともにビジターセンター周辺を歩きながら、尾瀬の植物、動物、環境保護活動などの解説をお楽しみいただけます。清々しい朝の空気を味わいながら、季節のうつろいや、新しい発見をする喜びを感じてみませんか。参加費は無料で、予約は不要です。雨天でも開催しています。皆さまのご参加をお待ちしています。
さて、初夏の扉が開きつつありますが、尾瀬の春を代表する存在であるミズバショウはまだまだお楽しみいただくことができます。湿原と森の間、いわゆる林縁部といわれるところでみられることが多いです。尾瀬沼周辺で咲くミズバショウをご紹介します。
【釜ッ堀湿原のミズバショウ】
釜ッ堀湿原は尾瀬沼ビジターセンター裏手にあり、尾瀬沼周辺でも早い時期よりミズバショウを楽しめるところです。すでに50センチくらいの大きな葉に成長したミズバショウを観察することができます。
【浅湖湿原のミズバショウ(撮影日:令和6年6月1日)】
尾瀬沼北岸の登山道を沼尻方面へ進んでいく途中にある湿原です。背後に見える山は燧ヶ岳です。
【尾瀬沼北岸登山道沿いのミズバショウ(撮影日:令和6年6月1日)】
林内の木道沿いでもミズバショウをお楽しみいただけます。ミズバショウにお出迎えをされているみたいで嬉しくなりますね。
【沼尻付近のミズバショウ(撮影日:令和6年6月1日)】
沼尻付近の沢沿いにミズバショウが咲いています。白と緑の点描が樹木の際まで広がっています。
<ご注意>
会津沼田街道(沼山峠~七入)では倒木や橋が流されている場所がありますので、通行の際には事前に確認をお願いします。
燧ヶ岳御池登山道(御池~俎嵓)では倒木で通行しにくくなっている場所があります。また、6合目以上では例年通り残雪があり、数カ所の雪渓のトラバース、急斜面の雪渓の登下降があり、滑落防止に注意が必要です。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
今年も「尾瀬からのお便り」イベントを始めました。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
◆「夜のスライドショー」
金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして夜19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第一弾」は尾瀬沼の早春シリーズです。(ミズバショウ・オコジョ)
尾瀬沼ビジターセンター