- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2023.09.21
2023年9月21日-尾瀬沼ビジターセンターより(静かな尾瀬沼)
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〇尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
〇三条ノ滝への登山道は、木道改修工事のため、8/21~10/3まで通行止めです。詳しくはこちらをご覧ください。
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■天気:雨
■気温:16.0℃(9時)18.0℃(昨日の最高気温)15.6℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さまこんにちは。
昨日に続いて、雨が降り続いている静かな尾瀬沼周辺です。
【大江湿原と三本カラマツ】
雨の日は湖面に漂う山霧で三本カラマツの姿をはっきりと見ることが出来ます。
雨のせいかはトンボ達の姿は見えませんが、時折「キロロロロロ」とカイツブリの甲高い鳴き声が聞こえてきます。沼尻の売店の方から「ア~オ~ア~オ~アオ~~~」という縦笛のような鳴き声が森の方から聞こえてきた、というお話を聞きました。アオバトの鳴き声でしょうか。沼尻ではゆったりとした時間が流れていました。
【穴の空いた木】
尾瀬沼北岸を歩いていると根元に大きな穴の空いた木を見つけました。どうやって穴が空いたのでしょうか。
【倒木から森の再生】
実は倒木(あるいは切り株)から新しい木の芽生えが育つと根元に大きな穴が空きます。地表に落ちた種は周囲に他の植物があると光を上手く得ることができません。また、地表には雪の中で活性化する雪腐病菌が多く存在し、種子の生育を阻害することもあります。しかし、倒木の上に芽生えが起きると雪腐病菌の影響を受けにくくなり、倒木の上に開けた空から光を得てうまく生育できるようです。そして芽生えが生長して、土台となった倒木がキノコによって分解され崩れ落ちると、最終的に根元に穴の空いた木へとなるようです。
【紅葉はもう少し先】
先日9月19日、三平下から大清水にかけての巡回へ行ってきました。樹木の葉は深緑の頃の色合いとは少し違って見えますが、紅葉はまだまだ先のようです。例年通り10月中旬以降になるのでしょうか。その他の登山道の様子についてはこちらの尾瀬情報(2023年9月19日-三平下~大清水の様子)をご覧ください。
<ご案内>
◆尾瀬沼ビジターセンターでは、毎日9時からと12時30分からの2回、自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」を開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
その他、
◆「尾瀬からのお便り」イベントを実施しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆金曜、土曜及び祝前日の19時からは「夜のスライドショー」を開催しています。
◆特定のテーマに絞ったスライドショーを9月22日(金)に、19時から開催します。
◆「秋の星空観察会」10月5日(木)、8日(日)、9日(月)、10日(火)、12日(木)、13日(金)、15日(日)
◆「中秋の名月の観察会」9月29日(金)
※野外イベントは何れも「当日予約制」(見晴地区のイベントは除く)です。尾瀬沼ビジターセンター窓口にて当日お申し込みください。(事前予約は受け付けておりません。)
詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問合せください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
どのイベントも無料ですので、どうぞ、ご参加ください。
お待ちしております。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2023年「第三弾」は尾瀬沼の秋シリーズです。(三本カラマツ・会津駒ヶ岳・ヒツジグサ・燧ヶ岳)
尾瀬沼ビジターセンター