- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2023.09.05
2023年9月5日-尾瀬沼ビジターセンターより(いにしえの道を歩いてみませんか)
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〇尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
〇三条ノ滝への登山道は、木道改修工事のため、8/21~10/3まで通行止めです。詳しくはこちらをご覧ください。
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■天気:曇り時々晴れ
■気温:20.1℃(9時)20.8℃(昨日の最高気温)17.9℃(今日の最低気温)
こんにちは。
昨日から降り続いた雨は止み、曇り空から青空が時折のぞいています。
【今朝の燧ヶ岳と大江湿原】
燧ヶ岳に薄い雲がかかっていました。平日のためか、尾瀬沼や大江湿原を歩くハイカーの姿は少なく、静かな時間が流れていました。
さて、いにしえの道、会津沼田街道についてご紹介します。
会津沼田街道は、福島県会津若松市から尾瀬沼を経て群馬県沼田市へ至る、かつての交易路で、400年の歴史があります。この道は、福島側では「沼田街道」、群馬側では「会津街道」と呼ばれています。実は、七入から沼山峠を越え、大江湿原、尾瀬沼東岸を通過し、三平下から三平峠を超えて大清水へ至る登山道は、いにしえの人々が行き交っていた古道だったのです。
今回は、道行沢(沼山峠~七入間)の登山道の状況についてご案内します。
【登山道入口】
沼山峠休憩所脇から登山道へ入ります。七入までのコースタイムは、登りが約3時間、下りが約2時間です。七入までの登山道には、トイレや水場はありませんので、沼山峠休憩所にて準備を済ませておきましょう。
【登山道沿いの祠】
オオシラビソの林を下っていくと、ひっそりと鎮座する小さな祠を見つけました。長い間、街道を往来する人々の安全を見守ってきたのかもしれません。
【抱返ノ滝】
標高が少しづつ下がっていくと、オオシラビソからブナへと植生が変わり、道行沢の源流帯に入ります。抱返ノ滝への分岐から50メートルほどすすむと、抱返ノ滝の近くまで寄ることができます。岩壁を滑るように水が落ちていきます。
【道行沢橋三番橋】
道行沢を5回橋で渡り返しながら、沢沿いの登山道を進んでいきます。降雨中、降雨後は、沢の水量が増え、橋も滑りやすくなりますので、注意して渡りましょう。
【美しいブナの林】
美しいブナ林の中を登山道が続いていきます。紅葉の時期は秋色のグラデーションが広がる登山道を楽しむことができることでしょう。所々に歴史の痕跡を感じられる会津沼田街道を歩いてみませんか。
<ご案内>
◆尾瀬沼ビジターセンターでは、毎日9時からと12時30分からの2回、自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」を開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
その他に、
◆「尾瀬からのお便り」イベントを実施しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆金曜、土曜及び祝前日の19時からは「夜のスライドショー」を開催しています。
◆特定のテーマに絞ったスライドショーを9月22日(金)に、19時から開催します。
◆「秋の星空観察会」9/9(土)、9/10(日)、9/11(月)、9/16(土)、9/18(月)
◆「ナイトハイク」 9月8日(金)
◆「星空観察会(見晴)」9月15日(金)
※野外イベントは何れも「当日予約制」(見晴地区のイベントは除く)です。尾瀬沼ビジターセンター窓口にて当日お申し込みください。(事前予約は受け付けておりません。)
詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問合せください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
どのイベントも無料ですので、どうぞ、ご参加ください。
お待ちしております。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2023年「第二弾」は尾瀬沼の盛夏シリーズです。(オコジョ・オヤマリンドウ・アサギマダラ・沼尻)
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