- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2023.10.05
2023年10月5日-山の鼻ビジターセンターより(尾瀬ヶ原から見える山々)
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〇 尾瀬への入山にあたっては2023年シーズンオフ関連情報や「安全登山のススメ」をご確認ください。
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■天気:雨
■気温:13.9℃(最高気温)7.8℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
本日は、尾瀬ヶ原から見える山々をご紹介いたします。
【至仏山】標高2,228m 日本百名山
尾瀬ヶ原の西側に位置するたおやかな山容の山で、約2億3000万年前頃から隆起して出来た尾瀬で一番古い山です。
至仏山は蛇紋岩という岩石で出来ており、普通の植物は生育しにくい環境になりますが、その環境に適応できた特殊で貴重な高山植物が見られる山になります。
その植生を守る為にGW明けから6月末まで閉山し、開山後も東面登山道は登り専用の規制があります。
【燧ヶ岳】標高2,356m 日本百名山
尾瀬ヶ原の東側に位置するどっしりとした山容の山です。
尾瀬では最も新しい火山とみられ、約35万年前頃から噴火を始め、その後幾度も噴火を繰り返し、約8000年前に沼尻付近に岩雪崩が起きて尾瀬沼が作られました。
山名の由来は、麓の檜枝岐村から見える残雪が火打ちばさみに似ていることからきています。
【景鶴山】標高2,004m 日本三百名山
尾瀬ヶ原の北に位置し、約500~200万年前頃から活動を始めた尾瀬ヶ原付近では最も古い火山です。
景鶴山山頂にある岩峰(ニュー岩とか農岩と呼ばれています)は、溶岩の堅い部分が削られずに残ったものです。
現在は植生保護のため登山禁止となっています。
【アヤメ平】標高1,969m(中原山)
平坦なアヤメ平も火山のひとつです。尾瀬ヶ原の南に位置し、中原山の東側に湿原が広がっています。
生えていたキンコウカの葉をアヤメの葉と間違えてアヤメ平の名前が付きました。
昭和38年に戸倉~鳩待峠間が開通するまで、尾瀬ヶ原へのメインコースとして、アヤメ平に近い富士見峠から多くのハイカーが訪れ「天上の楽園」と称賛されましたが、まだ木道が設置されていなかったため多くのハイカーが湿原に踏み込み、尾瀬で一番湿原の荒廃が著しかった場所でした。
昭和40年代より湿原の回復作業が始まり、現在も作業が行われています。
※尾瀬は山岳地帯ですので、天気の急変や、雨により急に気温が下がることがあります。レインウエア、防寒着を持参し、気温に合わせて調節することをお勧めします。
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ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2023年「第四弾」は尾瀬の秋シリーズです。(尾瀬ヶ原・エゾリンドウ・尾瀬の紅葉)
尾瀬山の鼻ビジターセンター 川畑