- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2023.07.31
2023年7月31日-山の鼻ビジターセンターより(山ノ鼻~尾瀬ヶ原の様子)
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〇 尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇「研究見本園」一部閉鎖中です。こちらをご確認ください。
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■天気:晴れのち曇り
■気温30.6℃(最高気温)15.7℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
尾瀬ヶ原は、連日真夏の天気が続いています。尾瀬に来られる際は熱中症対策をお願いいたします。
※現在ツキノワグマによるミズバショウの採食がピークとなっています。しばらくの間、16時以降の尾瀬ヶ原・研究見本園の散策及び通行は、控えていただきますようお願いいたします。
本日は山ノ鼻~尾瀬ヶ原の様子をお伝えします。
【ノッポロガンクビソウ(野幌雁首草)】
ガンクビソウの変種で、北海道の野幌で見つかったのが名の由来ですが、本州の中部以北にも分布します。下部から中部の葉は広卵形で、上部の葉はしだいに広披針形となります。
【ナンバンハコベ(南蛮繁縷)】
山野に自生するつる性の多年草。名前の由来は、日本に自生しているが、草姿が独特で異国風に見えることからナンバン(南蛮)、花がハコベに似ることからナンバンハコベと言う名前が付いています。
【ミゾソバ(溝蕎麦)】
ミゾソバ(溝蕎麦)は、茎や葉が四方八方に伸びて地面を覆うように成長したのち、紅葉後に地上部が枯れる一年草の植物です。10月ころから紅葉がはじまります。成長期の緑色から寒さを増すごとに黄色く葉色が変化し、紅葉終盤は鮮やかな赤色になり、その後茶色く変色して枯れます。
【クロバナヒキオコシ(黒花引起)】
黒花の名があるがよく見ると濃い紫色です。花は米粒位の大きさで高さは人の背丈ほどになります。湿原と森林の境や拠水林などに生育していて、茎の断面は四角形でシソ科植物に共通の特徴。引起の名は葉が苦く起死回生の力があることによります。
【逆さ燧】
燧ヶ岳が逆さに映る「逆さ燧」という場所です。夏らしい風景がみられました。
尾瀬は山岳地帯ですので、天気の急変や、雨により急に気温が下がることがあります。レインウエア、防寒着を持参し、気温に合わせて調節することをお勧めします。また、日中は日焼け対策をしたり、水分を十分に取ったり、熱中症対策もしましょう。
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ツキノワグマに御注意ください。ツキノワグマとの共存
山ノ鼻地区の研究見本園内は、ツキノワグマがミズバショウの実を採食するために集中する場所ですので、入山者の皆さんの安全を第一として研究見本園を一部閉鎖しています。ご理解とご協力をお願いすると共にクマ鈴の携帯や、声を出すなど安全対策をお願いいたします。
・至仏山入口は、研究見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
・朝、夕のクマの活動時間では、遭遇する危険性が高くなりますので十分注意してください。
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☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えるようになりました。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2023年「第三弾」は尾瀬の人気者シリーズです。(イトトンボ・アサギマダラ・ミヤマカラスアゲハ・ヤマネ・オコジョ・カケス・オオジシギ・ホウアカ・ノビタキ・歩荷さん)
尾瀬山の鼻ビジターセンター 稲村