- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2023.06.19
2023年6月19日-尾瀬沼ビジターセンターより(植物界の変わり者)
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〇尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
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■天気:晴れ
■気温:未計測(9時)24.4℃(昨日の最高気温)7.8℃(今日の最低気温)
こんにちは。
本日は朝から気持ちよく晴れ渡り、大江湿原や尾瀬沼周辺の木々の新緑が眩しく感じます。
陽射しも日に日に強くなってきており、早足で歩くと、少し汗ばんできます。
【本日の燧ケ岳と大江湿原】
まずは、本日の大江湿原の様子についてお伝えします。
【オオバタチツボスミレ】
木道の間に群落をみつけました。湿原に生育し、北海道に多くみられ、本州では少ないそうです。
【ミツガシワ】
大江湿原では、昨年に比べて、ミツガシワがよく見られるようになりました。
他にも、大江湿原を歩いていると、タテヤマリンドウ、シナノキンバイ、ハクサンチドリ、レンゲツツジ、ワタスゲの果穂などに出会えました。新緑の大江湿原を、青、黄、紫、オレンジ、白など彩り豊かにしています。
さて、本日は植物界の変わり者こと「ギンリョウソウ」を紹介します。
【ギンリョウソウ(銀竜草)】
「見た目は気持ち悪いけど、なんだかかわいい」と、ごく一部のハイカーの間で人気沸騰中(?)の植物です。別名ユウレイタケともいいます。下向きにつく花と、うろこ状の鱗片葉に包まれた姿が竜のように見えるところから名付けられました。葉緑素を持たず、菌類と共生し菌根をつくり、菌から栄養をうばって生活しています。このような植物は、腐生植物と呼ばれています。
沼山峠や三平峠、尾瀬沼東岸の林内などでみることができますので、ぜひ探してみてください。
〈ご案内〉
尾瀬沼ビジターセンターでは、季節ごとに咲く尾瀬のお花がすぐ分かる「尾瀬のお花」冊子を準備しており、協力金をいただいた方に差し上げております。協力金は、尾瀬の自然保護に役立てられます。
【「尾瀬のお花」冊子】
「尾瀬のお花」冊子では、尾瀬に咲く花を写真入りで紹介し、開花時期や場所について案内しています。登山道や木道沿いに咲く花を冊子で調べながら、ゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。
尾瀬沼ビジターセンター