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  • 山の鼻ビジターセンターブログ
  • 2022.09.01

2022年9月1日ー山の鼻ビジターセンターより(尾瀬ヶ原のふしぎ)

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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。

2022年(令和4年)シーズンの各施設の営業予定についてはこちらのページをご参照ください。

一ノ瀬公衆トイレが使用できなくなっています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
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■ 天気:曇り一時雨
■ 気温:23.7℃(最高気温) 14.0℃(最低気温)

南下田代の木道を歩いていると、六兵衛堀を境に緩やかな起伏が現れます。この高まりは、いわゆるドーム状高位泥炭地(高層湿原)ではなく「ブランケット泥炭地」であることが最近の研究でわかっています。
 【見晴方面から竜宮方面を望む】

 【竜宮方面から見晴方面を望む】

緩やかな起伏を毛布(ブランケット)で覆うように泥炭が生成したもので、尾瀬ヶ原のドーム状の高まりは河川堆積物から成る基盤の起伏を反映した高層湿原であるそうです。つまり、低層湿原→中層湿原→高層湿原と発達したのではなく、それぞれの環境が整った時代の状態に応じた泥炭が堆積したため、いきなりツルコケモモの泥炭が堆積していたり高層湿原の上にヨシーミツガシワ群落のような低層湿原が形成されている場所があるというわけです。

竜宮十字路の西では、不思議な「竜宮現象」が見られます。1921年夏の測量調査で、長沢の水が一つの穴に入って沢がなくなってしまったのを見て、これは竜宮まで通じているに違いないと仲間同士で語り合い、以来この穴を竜宮と呼ぶようになったそうです。第4次尾瀬総合学術調査では水中ドローンにより、地下水路の形状や生息している生物について明らかになりました。
 【竜宮現象の出口】

上田代や中田代の一部に、歩くとトランポリンのように足元が上下にゆれ動く場所があり、これを「ゆるぎの田代」と呼んでいます。現在は木道から外れて歩くことができないため、ゆるぎを体感することはできません。最新の学術調査により、①地表面の泥炭層の下に水の層がある、②湧出点としての池溏があり、そこから地表水の流れがある、ことがわかりました。地形的構造は突き止めたものの成因までは不明のようです。
 【中田代地区でのゆるぎの田代付近】

尾瀬ヶ原のふしぎはまだまだありますので、またの機会にご紹介しましょう。

昨日より見本園の閉鎖を一部解除し、半周歩けるようになりました。
池溏ではオゼコウホネとヒツジグサの競演、イワショウブ、ミヤマアキノキリンソウ、サワギキョウ、ウメバチソウ、オクトリカブト、クロバナヒキオコシ、ヤマハハコなどが見られます。
みなさまのご来訪をお待ちしております。
 【見本園で見られる植物】


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<お知らせ>
※植物研究見本園の閉鎖につきまして、安全が確認されたため一部閉鎖を解除いたしました。

※山ノ鼻キャンプ場の営業が再開されました。詳しくはこちらをご覧ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
200円以上のご寄付を頂いた方に缶バッチを差し上げています。
2022年第四弾 12種の「尾瀬のいきもの」シリーズ
【配布期間:無くなり次第終了】

尾瀬山の鼻ビジターセンター 田原

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