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  • 山の鼻ビジターセンターブログ
  • 2022.08.20

2022年8月20日ー山の鼻ビジターセンターより(尾瀬ヶ原の植物)

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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。

2022年(令和4年)シーズンの各施設の営業予定についてはこちらのページをご参照ください。

一ノ瀬公衆トイレが使用できなくなっています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
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■ 天気:晴れ
■ 気温:21.7℃(最高気温) 13.4℃(最低気温)

尾瀬ヶ原には秋風が吹きはじめています。季節ごとにたくさんの花が咲き、私たちの目を楽しませてくれる尾瀬の植物。
湿原の植物は地下水位の差異によって種類が違うそうです。尾瀬には特徴的なめずらしい植物も見られます。17日の巡回で見られた植物をご紹介します。


【チョウジギク(丁子菊)】
花が横向きに咲き、頭花の柄に白い毛が密生するユニークな秋を告げる日本固有の植物です。本来湿原よりも多雪地の渓谷の急斜面や流れのそばに生育する種類で、尾瀬では燧ヶ岳からの小さい沢が横切っている見晴から赤田代へ向かう途中に見られます。


【オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)】
タチアザミの変種とされ、頭花は直立し、花の基部を覆う総苞片は広がらず針状であるところが特徴です。尾瀬周辺でしか見られない尾瀬の特産で、今回は赤田代や下田代でよく見られました。


【フトヒルムシロ(太蛭蓆)】
蛭のいる池や田んぼに繁殖していたのが名の由来。尾瀬ヶ原の池溏の2%程度に生育する浮葉性の水草です。他の類似種と異なり、酸性の水にしか生育しません。尾瀬ヶ原では竜宮現象出口の池溏で見られます。


【フッキソウ(富貴草)】
繁殖を祝うという意味から名付けられたそうです。草と書きますがツゲ科の常緑小低木で、林床のやや湿ったところに生えています。尾瀬では牛首分岐からヨッピ吊橋方面ルートにある東電下の大堀川橋付近で見られます。秋に真珠のような白い実をつけ、冬の間は雪の下で緑の葉のままジッと春を待っています。


【オクトリカブト(奥鳥兜)】
日本の固有種。トリカブト属の中でエゾトリカブトに次いで世界で2番目に毒性が強いとされています。若芽が山菜のニリンソウとよく似ているため誤食し中毒になるケースが報告されています。フッキソウの木道を挟んだ反対側に咲いていました。

湿原の環境によって生育する植物の種類が違います。どのような環境にどんな種類の花が咲いているのかを観察してみましょう。

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<お知らせ>*
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
200円以上のご寄付を頂いた方に缶バッチを差し上げています。
2022年第四弾 12種の「尾瀬のいきもの」シリーズ
【配布期間:無くなり次第終了】

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※ツキノワグマの目撃が頻発しているため、入山者の安全対策として植物研究見本園を閉鎖しています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
※また同じ理由により、7月23日から安全が確認できるまで当分の間、山ノ鼻キャンプ場が閉鎖されました。
お問い合わせはこちらからお願いいたします。

尾瀬山の鼻ビジターセンター 田原

  • 尾瀬公式 Instagram
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