- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2022.08.08
2022年8月8日-尾瀬沼ビジターセンターより(葉っぱが特徴的な植物の紹介)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの交通規制や各施設の営業予定についてはこちらのページをご参考ください。
【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
2022年シーズン中に尾瀬国立公園内で撮影したお気に入りの写真をInstagramに「#尾瀬フォト2022」 とハッシュタグを付けて投稿してください。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
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■天気:晴れ
■気温:19.9℃(9時)25.9℃(昨日の最高気温)16.5℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
本日は爽やかな風が吹き抜ける朝を迎えた尾瀬沼周辺です。
【燧ヶ岳と尾瀬沼-長蔵小屋裏手のビュースポットより-】
のんびりと燧ヶ岳を眺めていると、「ギャーオ!」という声が響き渡りました。
【アオサギ】
鳴き声の正体はアオサギでした。じっとしているかと思うと素早く水面にくちばしを差し入れ、魚を飲み込む様子が確認できました。
さて、昨日のブログでは、8月7日、花の日(8(は)7(な))ということで多くのお花を中心に紹介しました。
本日は8月8日ということで葉っぱ(8(はっ)8(ぱ))が特徴的な植物をご紹介します。
【ミズバショウの葉と実】
春には可憐な姿を見せるミズバショウも夏には大きな葉を広げその存在感を示します。木道の幅が約50cmですので、その大きさがイメージできるかと思います。葉の中をのぞき込むと、ゴーヤが崩れたようなゼリー状の物体が見られます。この正体はミズバショウの実が崩れ、種が露出したものです。ゼリー状の物体に包まれたミズバショウの種は水の流れによって生息地を広げていきます。また、ミズバショウの実はツキノワグマの好物です。ツキノワグマが実を食べ、糞をすることで種が他の場所へと拡散されていきます。
【コバイケイソウ】
大江湿原を歩いていると「あの黄色いものは何ですか?」とよく聞かれます。これはコバイケイソウという植物が枯れてしまったものです。葉にはアルカロイド系の毒が含まれ野生動物も好まないため、葉が残りつづけています。まだまだ夏の盛りで大江湿原は緑に包まれていますが、緑色から黄色や赤色の季節への移り変わりを感じるような一面を見せ始めています。
【ハリブキの葉とトゲ】
名前の通り葉の表面には鋭利なトゲが並んでいます。尾瀬沼周辺の森林に数多く生育しています。
【ハリブキの実と茎】
ハリブキは綺麗な赤い実をつけますが、葉も茎もトゲだらけですので、触れないようようお気を付け下さい。
【尾瀬沼ビジターセンターの記念写真コーナー】
さて、尾瀬沼ビジターセンターのテラスに大きなポスターを用意し、記念写真コーナーを設置しました。
こちらは燧ヶ岳の熊沢田代のキンコウカの群生の写真になります。御池登山口から2時間近く歩かないとたどり着けない、中々お目にかかれない場所かと思います。記念撮影に是非お役立てください。
尾瀬沼周辺は平地に比べて気温が低いとは言え、外を歩いていると暑さを感じます。
また、山岳地帯ですので突然雨が降ることもあります。
熱中症対策、防水対策を徹底して、尾瀬国立公園へお越し下さい。
*木道や施設を歩く際は、ストックにはキャップを付けましょう。
*体調に不安のある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター