- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2022.07.29
2022年7月29日ー山の鼻ビジターセンターより(尾瀬の環境保全について)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの各施設の営業予定についてはこちらのページをご参考ください。
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■ 天気:晴れのち曇り
■ 気温:29.0℃(最高気温) 13.8℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日は、環境保全、尾瀬の水質浄化の取り組みについてのお話です。
私たちの毎日の生活の中で排出される様々な排水やトイレを使用した後の下水は、適切に浄化処理された後、再利用したり河川に戻されたりしていることは、皆さんもよくご存じのことと思います。
実は尾瀬でも、これと同じような水質浄化の取り組みが行われています。
【ビジターセンター隣にある山ノ鼻の公衆トイレ】
トイレの裏に、山ノ鼻地区の公衆トイレやビジターセンターの汚水を処理する「合併処理浄化槽」が設置されています。
【合併処理浄化槽】
トイレの排水、つまり下水や、ビジターセンターや山小屋さんなどで排出される生活雑排水が集められ、沈殿・濾過・微生物処理などによる浄化処理がなされています。
【乾燥させた固形物】
一方、沈殿させた固形物は、乾燥・軽量化処理(約10分の1の重さに)をした後、ヘリコプターで尾瀬の外へ持ち出され、最終処理に出されます。このように、多くの手順と費用を費やし、尾瀬の自然を守るための汚水対策がなされています。
【トイレチップ箱】
公衆トイレを利用される皆さんには、こうした処理の費用にあてるために、トイレチップとして1回100円程度のご協力をお願いしています。
ビジターセンターの職員としては、皆さんに快適にトイレを使っていただくために、9時と11時に点検、15時に清掃を行っています。その時に次のような看板を出し、30分くらい男女共用になる時間帯があります。どうぞご協力お願いします。
また、トイレの階段で皆さんが怪我をされないように、黄色のテープで段差が分かるようにしました。
尾瀬の環境保全のため、今後ともご協力よろしくお願いいたします。
※ツキノワグマの目撃が頻発しているため、入山者の安全対策として植物研究見本園を閉鎖しています。
(詳しくはこちらのページをご参考ください。)
※また同じ理由により、7月23日から安全が確認できるまで当分の間、山ノ鼻キャンプ場が閉鎖されました。
お問い合わせはこちらからお願いいたします。
尾瀬山の鼻ビジターセンター 渡辺