- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.10.29
2021年10月29日-尾瀬沼ビジターセンターより(大江湿原A029プレート付近を振り返る)
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また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:小雪のち曇り時々晴れ
■気温:0.9℃(9時)7.4℃(昨日の最高気温)-0.1℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
尾瀬沼は朝方の小雪で薄っすらと雪化粧となりました。
【ビジターセンター前より(左7時40分、右14時18分)】
朝はどんよりとした雲が燧ケ岳を覆い隠していましたが、少し陽が射すと雪は瞬く間に融けて燧ケ岳の山肌が少し望めました。
気温はあまり上がらず日中でも寒暖計は4℃程度と冷たい日になりました。
今日で今シーズン最後のブログ担当となります。
今回は今シーズン継続的に撮影した大江湿原の木道A029プレート付近の様子を振り返ってみます。
【10月29日(左8時5分、右13時3分)】
今朝は薄っすらとした雪景色となりましたが、午後には雪は融けてしまいました。
冷たい小雪交じりの風が吹いている大江湿原は冬の入り口をくぐり抜けました。
【5月18日】
5月18日、林間部ではだいぶ雪が残っていましたが、大江湿原の雪は融けていましたがまだ茶色い枯草に覆われていました。
水際や木道の間にミズバショウが咲き始めていました。
【5月31日(氷点下-0.5℃の朝)】
5月31日の朝は氷点下▲0.5℃となり大江湿原は霜で真っ白に染りました。
ミズバショウ、リュウキンカ、ワタスゲ等は霜でお化粧していましたが、日が昇ると霜はすぐ融けてしまいました。
まだヌマガヤ類が芽吹き始めたころで薄茶色が目立つ大江湿原でした。
【6月5日(にこやかにサンカヨウが咲きました。)】
6月5日のブログでサンカヨウの開花をお知らせしたところ、翌日『ブログを見てサンカヨウを見に来ました。』とビジターセンターを訪ねてこられた方が来られました。少しお役に立てたようです。
大江湿原の緑が増え、タテヤマリンドウ、ショウジョウバカマ、シナノキンバイなどのお花が見られました。
【6月22日(大江湿原パノラマ)】
春から初夏への移り変わる大江湿原は明るい緑に覆われていました。
ワタスゲ(果穂)が目立ち始め、花芽が膨らんだニッコウキスゲも増えてきていました。
6月前半から20日ごろまで比較的天候がよく、この後6月後半から7月中頃まではしばらく梅雨空が続きました。
【7月21日(夏空)】
梅雨明け後の夏空が眩しく青々とした緑の大江湿原、ニッコウキスゲのお花が見頃を迎えたころです。
今年のニッコウキスゲは少し少なかったのが残念でしたが、コオニユリ、ノアザミ、ミズギク、オタカラコウ、マルバダケブキ、ヤナギラン、ミヤマワレモコウ、オニシモツケなど様々な夏のお花を楽しめました。
【8月26日(沼山峠のお花の様子)】
大江湿原ではお花は少なくなり多くが実をつけていました。
ヌマガヤ類は葉先が少し茶色く色づくものが増え、真夏の真っ青な感じは薄れ少しづつ秋が近づいてきていました。
【9月30日】
空が高く感じることができたこの日、草紅葉が美しく色付いていました。
尾瀬では5月から10月までの6ヶ月を春夏秋の3シーズンで分け合い、後の6ヶ月は冬です。
厳しい自然環境ゆえに日々が凝縮された貴重な時間を過ごすごとができました。
ありがとうございました。
*尾瀬沼地域では山小屋(売店・食堂を含めて)は全て営業を終了しました。
尾瀬沼にお出での際は、昼食や飲料は持参となりますのでご注意ください。
また、11月に入ると道路閉鎖をする箇所もありますので、お出での際は情報を集めてから判断をお願いします。
*尾瀬沼地域への入山口では、群馬県側の大清水~一ノ瀬間の低公害車、福島県側の御池~沼山峠間のシャトルバスは既に営業を終了しています。
*尾瀬沼ビジターセンターは、10月31日まで開館しています。
*体調に不安のある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター