- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.10.18
2021年10月18日—山の鼻ビジターセンターより(白い使者到来の尾瀬ヶ原)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
2021年(令和3年)シーズンの各施設の営業終了・閉鎖予定について随時更新しておりますのでこちらのページでご確認ください。
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■ 天気:晴れ
■ 気温:10.3℃(最高気温) -2.6℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今朝は、深夜の雨が雪に変わり尾瀬ヶ原でもうっすらと雪化粧した朝をむかえました。
木道の上も、色付いた木々も白く静寂な雰囲気に変わりました。
今日の山ノ鼻地区の様子をお届けいたします。
朝5時40分、尾瀬山の鼻ビジターセンターのドアーを開けると白く薄化粧した世界が飛び込んできました。
今年初の初冠雪を記録、冬の使者が到来した朝となりました。
山ノ鼻分岐から植物研究見本園の中に入ると、木道や草木も白く薄化粧され、とても美しい光景でした。
誰も歩いていない木道を、初雪を踏みしめながら歩いてみると「シャリ・シャリ」と、心地よい音色が響きました。
植物研究見本園の中を進みますと、山頂は見えませんでしたが朝日を浴び少し赤みがかった至仏山が見れました。
いつも見ている至仏山とは違い、モルゲンロートに輝く白い至仏山はこの時間でしか見れない特別な山容でした。
一年の働きを終え、静かに眠りについたこの草木も雪化粧したことで華やかな花を咲かせたようです。
普段見る植物研究見本園の風景も、まるで別の場所に来たような雰囲気を感じました。
雪の魔術でしょうか、茶色のカラートーンからモノトーンな世界へ。
朝9時、朝日に照らされ木道の雪も解け始めた頃、至仏山と燧ヶ岳がようやく見えてきました。
今回のこの寒気は、関東甲信越など標高が1500mほどの山では初冠雪が確認されたそうです。尾瀬ヶ原は1400mですが、鳩待峠や尾瀬沼地域ではすでに1600mの標高です。
尾瀬ヶ原地域に根雪の季節はすぐそこまで来ているのかもしれません。
昼間は、青空が広がり初冠雪の山々と尾瀬ヶ原の草紅葉のコントラストが見事でしたが、木道は滑りやすく転倒しやすい状態でもありました。
鳩待から津奈木間の交通規制は解除されましたが、スタッドレスタイヤなどが必要な時期となります。事前に気象予報や道路状況などを確認してからお越しください。
また、しっかりとした防寒衣はもとより、手袋やネックウォーマーなどの小物もとても有効です。
担当:新保