- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.10.15
2021年10月15日-尾瀬沼ビジターセンターより(燧ヶ岳巡回の様子)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れ
■気温:11.9℃(9時)17.4℃(昨日の最高気温)4.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
今日は朝から澄み渡った青空が広がっています。
尾瀬沼の水面にも燧ヶ岳や周りの木々がはっきりと映り込んでいます。
さて、昨日は巡回で燧ヶ岳へ登ってきましたので、その様子をお伝えします。
今回は長英新道を登り、御池(みいけ)へ下るコースで行ってきました。
昨日も朝から晴れ、風もなく、とても清々しい登山となりました。
たくさんの登山者が好天の登山を楽しまれていました。
至る所でナナカマドの赤い実が、落葉が進んで少し寂しい感じがする森を彩ってくれていました。
【青空に映えるナナカマドの実】
ダケカンバの木肌は陽射しを浴びて、光り輝いていました。
【光り輝くダケカンバ】
長英新道の7合目付近では、テングノコヅチが笹の葉の下でひっそりと実を付けていました。
【テングノコヅチの実】
赤と言うよりは濃いピンクに近い色で、小さな実ですが存在感を放っていました。
また、8月に見た際は黄色いお花を咲かせていたマルバダケブキは姿を変え、丸々とした綿毛になっていました。
【マルバダケブキの綿毛】
長英新道を登るとまず、俎嵓(まないたぐら)へ着きます。そこから登り返して燧ヶ岳の最も標高の高い山頂である柴安嵓(しばやすぐら)へと進むのですが、この日は雲一つなく、どちらからも素晴らしい景色を望む事ができました。
【俎嵓より尾瀬沼を望む】
【柴安嵓より尾瀬ヶ原を望む】
【俎嵓から柴安嵓を望む】
御池へ下る登山道の途中には湿原がいくつかあります。
その一つ、そこに身を置くとまるで雲の上にいるかのような感覚になる、熊沢田代は、まさに天上の楽園です。
【熊沢田代】
振り返ると、先ほど登った燧ヶ岳の山肌がくっきりと見えます。
【熊沢田代より燧ヶ岳を望む】
燧ヶ岳登山のご褒美のような、熊沢田代。
この場を去るのが名残惜しく、何度も振り返りながら御池まで下山しました。
燧ヶ岳の登山道はぬかるみも多く、前日に雨が降ったため沢の様になっている箇所もありましたが、今回のコースでは回避できないような歩きにくい箇所は見受けられませんでした。ただ、朝晩は冷え込み、晴れていても風はとてもひんやりしています。温度調節が利くように身支度を整え残り少ない尾瀬のシーズンをお楽しみください。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター