- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.08.24
2021年8月24日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬沼の様子と新聞掲載のお知らせ)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇りのち雨
■気温:17.6℃(9時)22.1℃(昨日の最高気温)13.0℃(今日の最低気温)
昨日は尾瀬沼巡回に行ってきました。
個人的には休暇で山を下りていたので、数日ぶりの尾瀬沼でしたが、
すっかり秋の雰囲気になっており驚いております。
尾瀬沼北岸では木道の近くに咲いているオヤマリンドウや
沼尻のヒツジグサも葉が赤く染まり秋を感じさせます。
ヒツジグサの紅葉を楽しみながら前に進もうとすると
木道に生きものが・・・。
好き嫌いがはっきり分かれる生きものですが、
「ジムグリの仲間」が日向ぼっこをしていました。
曇り空でしたが少し太陽が出ていたので体を温めていたのかもしれません。
顔をよく見ると目が白くなっていたので病気かなと心配になりましたが、
脱皮前になると白くなるそうです。
あまり刺激をしなければ、特に何かをするというわけでもないので
もし見かけたらそっと待ってあげたり、よけて通りましょう。
尾瀬沼南岸では少し注意が必要です。
ここ最近、沼尻から尾瀬沼南岸(小沼湿原周辺)でツキノワグマの
目撃が相次いでおります。
今はツキノワグマがミズバショウの実を食べる時期ですので
木道沿いにミズバショウの群落があるところは特に注意が必要です。
小沼湿原を通り過ぎて、尾瀬沼南岸へ向かう途中の木道周辺では
ミズバショウの実を採食した痕跡やツキノワグマ独特の獣臭がしました。
誰もいない夕方や早朝、人通りが少なくなった合間を見て食べていたのかもしれません。
ここは人通りも少ないので、通行する際はクマ鈴を鳴らすなど、
人がいることを知らせるようにして通行しましょう。
また、木道の老朽化も進んでいるところも多くあるので
足元にも注意しながら慎重に歩きましょう。
尾瀬沼南岸を抜けて、早稲の砂風まで来ると
涼風にススキが揺れて秋らしい景色が広がっておりました。
麓の方はとても暑くてたまらないと感じておりましたが、
尾瀬沼はやはり秋の風景へと変わっておりました。
今回の巡回の詳しい登山道の様子はこちらをご覧下さい。
↓
◎尾瀬情報 2021年8月23日 尾瀬沼(川上)
さて、別件ではありますが、
タレントで環境省「福島環境・未来アンバサダー」のなすびさんが
尾瀬沼ビジターセンターに福島民報の「自然と生きる」の取材で訪れました。
福島県の魅力を発信する内容で
尾瀬沼ビジターセンターの職員が自ら感じる尾瀬の魅力や
自然保護の取り組み、尾瀬沼ビジターセンター館内の紹介などが
福島民報の8月22日の日刊に掲載されました。
ぜひ、こちらもご覧下さい。
【尾瀬沼ビジターセンターにて-福島環境再生アンバサダーのなすびさんと一緒に-】
最後に、最近の尾瀬はぐっと気温が下がり肌寒くなっております。
今日のように天候が悪い日は15度以下にもなりますので、
防寒着や雨具などを忘れずにお持ちください。
*体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター