- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.08.12
2021年8月12日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬沼の様子)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇りのち晴れ
■気温:18.2℃(9時)22.2℃(昨日の最高気温)15.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
昨日は尾瀬沼を巡回してきました。
今回の巡回はいつもと違って午後からの巡回となり
人通りも少なく静かな雰囲気でした。
木道が老朽化して破損している所や
ぬかるみが多くある尾瀬沼南岸を歩きながら、
ふと顔を上げるときれいな景色が広がっていました。
沼尻に着くと、キンコウカの黄色い絨毯が見えました。
よく見ると、花は終わり紅葉したものも見られます。
今回の巡回の詳しい情報はこちらをご覧下さい。
↓↓↓
◎2021年8月11日 尾瀬情報 尾瀬沼 (川上)
今回、巡回を終え気になることが一点あります。
最近よく見かける光景ですが、子どもだけが先走って木道をかけてゆき、
その後を親御さんが慌ててついてゆく姿が見えました。
夏休み期間でさらにコロナ禍もありなかなか外で遊ぶことができなくて、
ついつい楽しくなってというところでしょうか。
しかし、別の登山客にぶつかったり、
転倒事故や遭難事故にもなりかねません。
ツキノワグマなどの野生生物が
驚いて攻撃を仕掛けてくるということもあるかもしれません。
幼いお子様を連れている登山客の方は
お子様から離れず、目の届く範囲で一緒に歩いて下さい。
なお、今回の巡回で小沼湿原の木道で
ツキノワグマの小熊を見ました。
お昼過ぎでしたが人通りの少ないことから、
小熊はミズバショウの実を夢中で食べていて
木道に上がった時に人に気づき逃げていきました。
【ツキノワグマの小熊が確認された木道
-ミズバショウの実のかけらが落ちている-】
咄嗟のことでしたが熊スプレーを構え、
後続の登山者のグループにも下がってもらい、様子を見ました。
小熊の近くには必ず親熊がいるからです。
親熊は小熊が離れていても、小熊を守るために走ってきます。
つまり、非常に注意しなくてはならない個体であり、
「親離れしている個体か、それとも母熊と一緒に行動している親子熊か。」
というのが非常に難しいものです。
今回は無事、ツキノワグマも人も事故もなく済みましたが
8月、ミズバショウの実がなる時期は特に注意が必要になります。
尾瀬のツキノワグマに関してはこちらをご覧下さい。
↓
◎尾瀬のツキノワグマについて(尾瀬保護財団HPより)
◎ツキノワグマについてのブログ(山の鼻のビジターセンターブログより)
尾瀬も初秋を迎え、日が出ない雲りの日は気温があまり上がりません。
やや肌寒い感じになっておりますし、夜はさらに冷え込みますので
防寒具などを忘れずにお持ち下さい。
*最後に、体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター