- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.08.08
2021年8月8日—山の鼻ビジターセンターより(尾瀬のツキノワグマのお話)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、令和3年8月8日(日)~8月31日(火)までの間(予定)、
尾瀬山の鼻ビジターセンター 展示室・レクチャールームの利用は中止させていただきます。(詳細は文末参照)
皆様のご理解・ご協力の程、よろしくお願いします。
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■ 天気:曇り時々雨
■ 気温:22.5℃(最高気温) 15.7℃(最低気温)
ミズバショウは、現在、花だった箇所が実になり、尾瀬に生息するツキノワグマの絶好の食料となっています。
数日前から山ノ鼻周辺でのミズバショウの実を食べているツキノワグマの目撃が相次いでいます。
ミズバショウの多い場所では、クマ鈴を鳴らしたり声を出すなどして、特にご注意してください。
本日、植物研究見本園や尾瀬ヶ原入り口にツキノワグマ対策の注意看板を設置いたしましたので、通行時ご確認ください。
今日は尾瀬のツキノワグマについてのお話をさせていただきます。
尾瀬は昔からツキノワグマの生息地で、尾瀬の生態系の中で、とても大切な役割をもった動物です。
私たち人間はツキノワグマと上手く共存していく必要があります。
ツキノワグマと共存する為の尾瀬の取り組みをご紹介いたします。
山ノ鼻周辺でツキノワグマが出た場合、追い払いを行う場合があります。
追い払いを行い、人間は怖いということを学習させることで、人とツキノワグマとが近づきすぎない様にしています。
ツキノワグマを目撃した人は、山の鼻ビジターセンターまで情報を頂ければと思います。
また、木道周辺を刈り払いしてある場所が多く見られます。
ツキノワグマと不意の接触による事故を防ぐためです。
ツキノワグマも人間が怖いので、不意の接触があった場合、自分の身を守る為に攻撃してくる可能性があります。
登山者のみなさんにも注意して頂きたい事があります。
それはクマの生息域での人の食べ物の管理の徹底です。
人の食べ物はとても栄養があり、とても美味しいのです。
野生のツキノワグマが人の食べ物を食べてしまった場合、そのクマは「人は美味しい食べ物を持っている」「また食べたい」と学習します。
例えば、おにぎりなどを落としてそれをツキノワグマが食べてしまった場合、美味しい思いをした同じ場所に、定期的に出没する様になってしまいます。
ツキノワグマが、再び美味しい物を食べる為に、人を襲ってしまえば危険なクマとして処分対象になってしまいます。
そうなってしまうと、人間にとってもクマにとってもとても不幸なことなのです。
尾瀬だけではなく山に登られる人、全員に注意が必要な事です。
人によってはクマを怖がりすぎて尾瀬や山に来れなくなる人や、逆にクマを怖がらないで写真を撮りに近寄ってしまう人も居ます。
ツキノワグマのしっかりした知識を持ち、怖がりすぎないで怖がって欲しいなと思う次第です。
こちらから尾瀬のツキノワグマ詳しい情報がご覧いただけます。
「ツキノワグマとの共存」
ツキノワグマについての知識を増やして頂き、楽しい自然ライフをお送りください。
担当:坂上
【新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための群馬県施設の対応について】
尾瀬国立公園内における群馬県施設について、令和3年8月8日(日)~8月31日(火)までの間、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、以下のとおり対応が実施されます。皆様のご理解・ご協力の程、よろしくお願いします。
尾瀬山の鼻ビジターセンター 展示室・レクチャールームの利用は中止
※屋外に面したセンター窓口を設け、職員による窓口対応及び情報提供を継続します。
山の鼻公衆トイレ 利用可
※感染防止に努めながら開放します。
竜宮公衆トイレ 利用可
※感染防止に努めながら開放します。