- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.07.29
2021年7月29日-尾瀬沼ビジターセンターより(花は不思議)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り
■気温:20.3℃(9時)24.0℃(昨日の最高気温)14.1℃(今日の最低気温)
台風8号は日本海に抜け、尾瀬沼では時折強い雨が降った程度であまり影響はなかったようです。台風の進路にあたった地域の皆さんはいかがだったでしょうか。被害のないことを祈っています。
今朝の尾瀬沼ビジターセンター周辺は青空ものぞいていました。
ニッコウキスゲは終盤を迎えていますが、ビジターセンターから少し歩くと様々な花が咲いています。林間にはツルアジサイが白い花を咲かせています。
このヤナギランが咲き出すと夏の終わりが近づいているように感じてしまうのは私だけでしょうか。
オオバスノキやタケシマランなどが実をつけているのを見ても季節が進んでいるように思います。
大江湿原ではサワギキョウやミヤマワレモコウも咲き出しました。
ミヤマワレモコウを近くでじっくり見ると、花の穂の上部と下部では違っていることが分かります。その境目こそ花の盛りで、雄しべが白く輪になっていて花が咲いていることを教えてくれます。下の花から咲いていくものが多い中で、このミヤマワレモコウは上から咲いていくように見え、不思議に感じています。
湿原に造花のように立っているタカネアオヤギソウですが、立派な花だということが咲き始めの花を見ると分かります。
なんとなく歩いていると見えない花の事情も、立ち止まって近づいて見ると花が教えてくれるときがあります。こういう積み重ねが歩くことの楽しさを深めてくれるように思います。
最後にニッコウキスゲの様子です。
まだ、数多く咲いていますが、主役は紫色のコバギボウシやコオニユリのオレンジ色に変わってきているようです。
最後に、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えてください。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター