- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.07.25
2021年7月25日-尾瀬沼ビジターセンターより(クモ豆知識)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴
■気温:20.1℃(9時)22.6℃(昨日の最高気温)14.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
今日もいい天気で燧ヶ岳がバッチリ見えていますが、明日の午後あたりから台風8号の影響を受けて天候が崩れてきそうですね。
オリンピックと同じくらい台風8号が気になっています。
【ニッコウキスゲとアキアカネ】
朝のトンボは翅を乾かすためにじっとしていることが多いので写真撮影しやすいです。これは朝の湿原でよく見かけますが、他によく見るのが、植物にクモの巣が張られて朝露がキラキラと輝いているしている光景です。
【コオニユリとクモの巣】
クモは昆虫ではないことを知っていますか?分類学上では昆虫は節足動物の中の六脚類、クモやダンゴムシなどは鋏角類に属する仲間なんです。
また、クモの巣は中心から放射状に広がる縦糸と、らせん状の横糸、全体のフレームの役割をしている枠糸でできています。縦糸は巣の骨組みなので他の虫を捕まえる機能がなく、ネバネバしておらず、クモは縦糸を移動します。
【イワオトギリとクモの巣】
このクモの巣は不規則に糸が張り巡らされていますね。
クモはクモの巣で餌となる生物を捕食することが当たり前なのかと思っていましたが、世界中5万種近いクモの種類の内、クモの巣を作らず地面などを徘徊して、餌を求める種類の方が多いそうです。普段なんとなく見ているクモの巣ですが、調べてみると興味深いことがたくさんありました。
それでは、全体的なピークは過ぎたように見えますが、まだ見頃の大江湿原のニッコウキスゲの様子です。
【定点B】
定点Bは、見晴方面への分岐よりさらに沼山峠方面へ進んで尾瀬沼方面を振り返って撮った写真です。
【定点C】
定点Cは、見晴方面の分岐になっている尾瀬看板のテラスから燧ケ岳方面を撮った写真です。
最後に、体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。くれぐれも慎重な判断をお願いします。
尾瀬沼ビジターセンター