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  • 山の鼻ビジターセンターブログ
  • 2021.06.22

2021年6月22日—山の鼻ビジターセンターより(風に新たな命を託す。)

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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。

尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。

お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。

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■ 天気:晴れのち曇り

■ 気温:23.3℃(最高気温) 8.3℃(最低気温)

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

この2・3日 梅雨入りが発表されて以降の僅かな晴れ間でしたが、昼過ぎにかけて太陽は雲の向こうへ。

ですが 現在 尾瀬ヶ原では 晴れた日の雲のように 白くてふわふわな可愛い子たちが見頃を迎えております。

今回はそんなワタスゲの情報をたっぷりお届けします!

至仏山をバックに。

山ノ鼻を出発してすぐ 第一ベンチのあたりから群生をご覧頂けます。
ワタスゲは 湿原の広いエリアで楽しめますが、特に密度の高い群生地としては牛首周辺がおすすめです。

2021年5月10日に撮影したワタスゲの花。

入山したてのころは 地面に近い場所で、ひっそりと黄色い花を咲かせていました。
ワタスゲは『風媒花』と言って、花粉を風に運んでもらう植物です。
目立つ花を付けて虫たちの気を引く必要がなく、変わりに花を終えると ものすごいスピードでグングン背を高くします。
40日ほどで40~50cmの背丈になりました。
これは 実った種を風に乗せ、より遠くへ飛ばすため。
” 花粉も種子も風に運んでもらう。”
この選択は 彼らが時間をかけて築いてきた知恵の結晶なのです。

朝露の滴るワタスゲ。

昨日の朝 見晴での一枚。
凍てつく夜を乗り越え、迎えた日の出に安堵しているかのようでした。

燧ケ岳・池塘との共演。

山や池塘を入れて撮影すると、初夏の尾瀬を象徴したかのような一枚に仕上がります。
特徴的な質感があるワタスゲの果穂は、景色やほかの植物とうまく引き立てあうので 撮影も楽しい被写体です。
色味を加え、鮮やかなレンゲツツジやウラジロヨウラクとのコラボも素敵ですね。

やや高めのアングル。

画面いっぱい 果穂で埋め尽くしてみました。

ローアングル。

暗めの背景にできると、対照的な白黒が存在感を際立てます。

以上、日帰りでも十分お楽しみ頂けるワタスゲたちの様子でした。

木道沿いでも沢山ありますので、茎を折ってしまわないよう 手の甲で優しく 下から上に撫でてみてください。
(掌で触るよりもふわふわを感じやすいです!)

とても癒されるワタスゲたちに、ぜひ会いに来てください。

担当:佐久間

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