- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.06.11
2021年6月11日-尾瀬沼ビジターセンターより(花のリレー)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
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■天気:晴れ
■気温:16.0℃(9時)25.4℃(昨日の最高気温)4.7℃(今日の最低気温)
6月も半ばを迎えようとするのに梅雨に入る気配がまだない尾瀬沼です。
そのおかげで、昨夜は職員どうしの星空観察の研修も開くことが出来ました。
尾瀬沼は周囲を高い山に囲まれていて町の明かりの影響を受けにくく、晴れていれば満天の星を見ることができます。
ミズバショウが話題の中心だった大江湿原周辺の花も、移り変わりつつあります。
ショウジョウバカマは盛りを過ぎ、今一番花の数が目立つのは青色が爽やかなタテヤマリンドウですが、そこに割り込むようにしてピンクの花が咲き始めました。
どちらの花も控えめで、いかにも高山植物という雰囲気をもっています。
白い花で、控えめなのがミツバオウレンです。
そして、ひときわ存在感があるのがツヤのある黄色の花のシナノキンバイです。
逆に、草原の緑色に紛れて注意してみないと見落としてしまいそうなのがナツトウダイの花です。
こうした様々な色彩の花々が咲き始めて、緑のジュウタンの上に青、黄色、白、ピンクのビーズを置いたような湿原になりつつあります。
湿原から離れて、木立の中に入っていくとマイズルソウが咲いていました。
鶴の羽のように2枚の葉が広がる個体にだけ花がつき、葉が1枚のものには花がつかないように見えます。
同じように、ゴゼンタチバナは葉が6枚あるものには花がつきますが、4枚のものには花が咲かないようです、
季節が進むと次第に湿原の色彩が変わっていく花のリレーを楽しみに、ぜひ尾瀬においでください。
最後に、体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えてください。
くれぐれも慎重な判断ををお願いします。
尾瀬沼ビジターセンター