- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.10.02
2020年10月2日-尾瀬沼ビジターセンターより(燧ヶ岳・長英新道~見晴新道の様子)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れ
■気温:10.4℃(9時)13.2℃(昨日の最高気温)4.9℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日は燧ヶ岳巡回で長英新道と見晴新道を通ってきました。
早朝から出発しましたが、燧ヶ岳は厚い雲に覆われていてほとんど展望はありませんでした。
山頂に近づくにつれてもとても寒かったですが、
美しい色とりどりの紅葉を楽しむことが出来ました。
巡回をしている最中、少し心配な出来事がありました。
「長英新道から来たけど俎嵓(まないたぐら)はどこですか?、もしかしてここ?」
と柴安嵓山頂で尋ねてきた登山者がいました。
濃霧であったため場所が分からなかったということもあるのかも知れませんが、
「今ここがどこで、これからどの登山道を通って目的地に向かう」ということを
はっきりと分かっていない登山者が最近多いように感じます。
ルートが分かっていないまま登山することは非常に危険で、
時には遭難事故や命に関わる事態にも繋がりかねません。
山は一瞬で表情を変え、時には登山者を苦しめることがあります。
たとえ低山であっても油断は禁物です。
便利が当たり前の時代の中で生きる私たちは、
登山やキャンプがブームが起こっている今、
日本人の誰もが持っていた「自然への畏怖」
を忘れてはならないのではないでしょうか。
無理をせず、自分の実力に見合った登山をお楽しみ下さい。
今回の詳しい燧ヶ岳の様子はこちらの尾瀬情報をご覧下さい。
↓↓↓
◎2020年10月1日燧ヶ岳(長英新道~見晴新道)(川上)
次に大江湿原の紅葉の様子をご覧下さい。
〇紅葉の定点撮影
最後にこれからの時期に尾瀬を訪れる際は
以下のことにご注意下さい。
➀朝夕の冷え込みが厳しくなってきております。
雨具や防寒具などを忘れずにお持ちください。
➁霜で凍った木道は大変滑りやすいので、
靴底の滑り止めがしっかりとした靴でお越し下さい。
➂夜明けは遅く日が暮れるのは早くなっていますので
時間と体力に余裕を持った登山を心がけ下さい。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:川上