- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.09.29
2020年9月29日-尾瀬沼ビジターセンターより(会津沼田街道に想いを馳せて)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れ
■気温:10.0℃(9時)13.6℃(昨日の最高気温)3.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
今朝は快晴!この秋一番の冷え込みで初霜が降りました。
まず、紅葉情報です。紅葉の定点観測写真をご覧下さい。
【展望デッキより燧ヶ岳方面】
【展望デッキより三本カラマツ方面】
【大江湿原より沼山峠方面】
さて、昨日は大清水~三平下の巡回に行ってきました。
久しぶりだったので、大清水~一ノ瀬間の旧道を歩いてみました。
かつての会津から沼田までの街道の雰囲気を味わいました。
登山口表示から左は砂利道の林道ですが、旧道は右の奥鬼怒林道方面に向かいます。
一ノ瀬まで3.4km、片品川に沿った林間の道を進みます。
昔の人も落ち葉を踏んでここを行き来したんだろうなあ。
そんなことを考えながら、落ち葉を踏みしめます。
こんな小さな橋では馬方は通れません。
昔はきっと馬と一緒に通れる橋が架かっていたか、橋はなく歩いて渡ったのだろうと思います。
落ち葉を踏み、少し黄色く紅葉したブナ林を歩きます。
昔の人も、紅葉に季節の移り変わりを感じながら歩いたのだろうと思います。
この石畳は新しいようです。
でも、古い街道であればこんな所もあったかも知れないと思うと歩くのが楽しくなります。
登山道の所々にトチの実など木の実が転がっています。
ほとんど殻しかありません。
森の恵みの木の実ですが、人間だけでなく森に住む生き物たちにも大切な食料です。
こんなふうに、昔の街道を思いながら歩いていると、3.4kmもあっという間に感じられました。
もっと秋が深まってくると、もっと紅葉の彩りの濃い林間歩きが出来そうです。
でも、朝夕の冷え込みもありますので、お出かけの際は防寒対策を忘れずに準備して下さい。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:渡邉