- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.09.03
2020年9月3日-尾瀬沼ビジターセンターより(大江湿原巡回)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り
■気温:20.0℃(9時)22.4℃(昨日の最高気温)18.2℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
ここ数日、天気がさえないせいもあり、グッと涼しくなり、とても過ごしやすくなりました。
昨日は霧雨の中、大江湿原巡回で、沼山峠休憩所~ビジターセンター~小淵沢田代を歩きました。
沼山峠の林内の道には、新しく咲いている植物はありませんが、実が目立つようになりました。
【ゴゼンタチバナ】
足元にはゴゼンタチバナの赤い実や、シラタマノキの白い実が目に入ってきます。
沼山峠の登山道ではあまり動物の気配を感じることが少ないのですが、昨日は二度も笹藪がガサガサして、動物の逃げる足音が聞こえてきました。
今年は入山者が少ないからか、動物の目撃情報も多いような気がします。
大江湿原では、少し草紅葉が始まっているように見えます。もう秋の様相ですね。
【大江湿原】
写真だと左側(燧ヶ岳側)から少しずつ茶色く変わってきています。
【第二大江橋】
川の淵にはまだたくさん花が咲いているのが見られます。白い棒のような形のサラシナショウマと鮮やかな紫のオクトリカブトが目立っています。
小淵沢田代への登山道は、いつもと大きな変化はなく、あいかわらず人間の足跡より、動物の足跡の方が多く見られました。特にこの時期はこの登山道を歩く人は少なくなりますので、山道に慣れていない方は一人での入山はおすすめしません。
【小淵沢田代登山道➀】
木道が一部ありますが、とても滑るので注意です。
【小淵沢田代登山道➁】
ぬかるみを歩かなくてはいけない箇所もあります。
一時、ツキノワグマの目撃情報が大江湿原など、尾瀬沼ビジターセンターの周辺でも増えましたが、ここ数日は特に目撃情報や新しい糞もありません。ですが、尾瀬全域はツキノワグマの生息地ですので、見通しが悪いところや、薄暗い時間帯を歩く時は特にクマ鈴を鳴らして、人の存在を知らせましょう。
これからは入山者も減り、平日だとほとんど人がいなくて、”静かな尾瀬を独り占め!”なんてこともありますので、そんな瞬間を楽しみにいらして下さい。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:大澤