- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.08.29
2020年8月29日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬沼周辺の生き物)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れ
■気温:20.3℃(9時)25.2℃(昨日の最高気温)15.7℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
尾瀬沼周辺で目撃される哺乳類としてはニホンジカの他に、ヒメネズミ、オコジョなどの比較的小型の動物から、イタチ、テン、アナグマ、タヌキなど中型の動物、そして注意が必要なクマなどがあげられます。
希にコウモリにも出会うこともあります。
【コウモリ(種不明)】
今朝の公衆トイレ点検時に入口付近にうずくまっていたとっても小さなコウモリさん。
公衆トイレは昼夜問わず蛾類が多く飛来するので、コウモリは採餌場としていると思われます。
踏まれそうだったのでトイレ奥の木枠に移動してもらいました。約15分後には飛び立っていなくなっていました。
8月下旬に出会えた蝶類と甲虫をご紹介します。
【シータテハ】
尾瀬沼ビジターセンターのテラス横にて撮影。(8月28日)
キタテハとシータテハはやや似ていますが、模様や翅の形状などポイントを押さえれば同定が可能です。丁寧に観察しましょう。
【アサギマダラ】
尾瀬沼ビジターセンターのテラスの長椅子にて撮影。(8月26日)
渡りをする蝶として知られ低山から高山域でも見られます。構造色のメタリックな浅黄色、ふわふわした飛翔が素敵な大型の蝶です。アザミやヨツバヒヨドリなどで夢中になって吸密していることが多く、じっくり観察できます。
【キベリタテハ】
一ノ瀬休憩所入口にて撮影。(8月25日)
今年発生した新成虫が10数頭飛翔していました。幼虫はダケカンバを主な食草とし本州では1,500~2,500m付近の広葉樹林などで見られます。
【ヒメオオクワガタ(♂)】
一ノ瀬・三平下間の岩清水付近の登山道にて撮影。(8月25日)
飛翔している蝶類を同定するのはなかなか難しいことですが、お花などに止まっている場合はじっくりと時間をかけて観察したり撮影してみましょう。
撮影の際は、遠目でまず1枚(撮影漏れを無くします。)、少し寄って1枚、より近寄って1枚(マクロ撮影ならより良い)、角度を変えてもう1枚と複数枚撮影すると、観察がより楽しめます。
そして、後ほど図鑑などで詳しい生態を調べて出会えた生き物たちの世界を広げてみましょう。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:齋藤