- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.08.21
2020年8月21日-尾瀬沼ビジターセンターより(湿原の“名”脇役)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れ
■気温:22.0℃(9時)27.0℃(昨日の最高気温)16.6℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
ビジターセンターの窓口では「このお花なに?」と聞かれることが多いのですが、
時々「あの背の高い緑の草はなに?」とマニアックな質問をされることがあります。
湿原を構成する大切な一員であるのに、「どれも似ていてよく分からない。」という理由からかなかなか覚えられずにいました。
今日のブログではそんな“名”脇役たちを紹介したいと思います。
【大江湿原の緑】
大江湿原では、イネ科のヌマガヤとカヤツリグサ科のミタケスゲなどが広く分布します。
【ニッコウキスゲの葉】
ニッコウキスゲはススキノキ科の植物ですが、
茎も無い状態だとミタケスゲの仲間と間違えてしまいそうです。
他にもおもしろい果胞をつける、
【ミタケスゲ】
針のようなトゲトゲした果胞をもつミタケスゲです。
中部以北に分布します。
【アブラガヤ】
カヤツリグサ科のアブラガヤです。イネのような実が特徴的です。
窓口にいらっしゃったお客様からは、「お米なるの?」なんて聞かれたこともあるくらいです。
背丈が高いのでよく目立ちます。
他にも、尾瀬の名前を有する【ホソバオゼヌマスゲ】や【ヒロハオゼヌマスゲ】も生息しているので興味のある方は探してみて下さいね。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:緒方