- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.08.02
2020年8月2日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬の木道)
==================================================================
尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
==================================================================
■天気:晴れ
■気温:18.3℃(9時)21.2℃(昨日の最高気温)12.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
関東では梅雨があけたそうですが、尾瀬も久々の朝焼けが見られました。
さて、8月に入って最初の土日なので、木道を歩くハイカーの姿も増えてきました。
たくさんの人が歩く木道に注目してみましょう。
【何に見えるかな?】
尾瀬沼南岸を歩いていて、古い木道をふと見ると、このような模様に出会いました。
顔のように見えないこともありません。
これは、同じ木材を二つに割って並べられたので、木目が左右対称になったのです。古い木道では時々見られます。
木道の接合部分に注目。木材を互い違いに組み合わせてあります。
雪の重さで接合部がずれることがあります。しかしこの方法だと、ずれにくくなるそうです。
歩く人が段差で苦労しないようにと考えて工夫されたのでしょう。
【燧ヶ岳長英新道につけられた木の階段】
急なところにかけられた階段です。よく見ると、階段は丸太を半分にした形です。
丸いので簡単に回すことができるため、現地で実際の斜度に合わせて階段を水平にすることができます。
階段が水平だと上り下りで安心して足を出すことができます。
木道にも時代によっていろいろな形や工夫が見られたりします。
尾瀬の木道の総延長は、およそ65kmに及び、整備の主体は、環境省、福島県、群馬県、南会津森林管理署、檜枝岐村、南会津町、東京電力によります。
梅雨があけて、これから尾瀬の自然や山を楽しむ絶好のシーズンです。
お出での際は、自然を楽しむだけでなく、ふと足元に目を向けて、訪れた人が安全に歩けるように工夫して下さっていることに感謝することも忘れないで欲しいです。
体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
担当:渡邉