- 今日の尾瀬
- 2019.09.01
2019年9月1日-尾瀬沼ビジターセンターより(帝釈山と田代山)
天候:曇り
気温:17.0℃【9時】22.9 ℃【昨日の最高気温】14.1℃【今日の最低気温】
ブログをご覧の皆さんこんにちは。
昨日は帝釈山と田代山の巡回に行ってきました。
元々日光国立公園の一部だった尾瀬が、平成19年に分離独立した際に新たに加わった帝釈山と田代山。尾瀬ヶ原や尾瀬沼に比べると行ったことある方も随分少ないと思いますが、とてもいい山です。
昨日は檜枝岐村から車で40分程の馬坂峠登山口から入山しました。前日が雨だったのでぬかるみがあり、そこにははっきりとした足跡が残されていました。
【シカの足跡】
登山口からしばらくは階段で、そのあとも淡々と登りが続きますが1時間程で帝釈山山頂に到着します。林内ではカニコウモリやアキノキリンソウ、ヤマハハコのお花がみられました。
【帝釈山への登山道】【ヤマハハコ】
帝釈山は登山口の馬坂峠が標高1790mあるので比較的に簡単に2000m級の山を楽しむことができます。山頂は2060mで、360℃の展望が楽しめますが、私が到着した(午前8時半)では下からガスが上がってきてまだ展望がいまいちだったので、帰り道に期待しながら通り過ぎました。
【登山道】鞍部付近の平坦な場所では、ぬかるみが多く並べてある丸太に助けられながら歩きます。
帝釈山から田代山への登山道は、150m程標高を下げてから、なだらかな起伏にそって歩き、最後に50mほど急な登りを上がりきると木のベンチと弘法大師が祀られた田代山の避難小屋が現れます。田代山の「田代」とは湿原の意で、山の上部を横に切ったような山のシルエットです。山頂部は広大な田代山湿原が広がり、まさに天上の楽園。田代山湿原では、キンコウカの花が終わり、尾瀬の最終ランナーのエゾリンドウが紫色に咲き始め、イワショウブは薄紅色の実をつけています。
【エゾリンドウ】エゾリンドウの花を飛び回るマルハナバチ。エゾリンドウはあまり花が開かないので、そこに頭を突っ込んで一生懸命花粉を集める様子がとても可愛らしかったです。
【湿原の花】白い小さな花が集まっているドクゼリとイワショウブの実。
【キンコウカ】花終わりも趣があります。
【湿原の様子】この時期は土曜日でも入山者が少ないので少し心細い気もしましたが、湿原を独り占めた気分で楽しめました。
今回は馬坂峠にまた戻るコースだったので、帝釈山頂上からの眺望に期待を寄せながら帰り道を歩きました。
【帝釈山頂上より】雲は多いものの燧ケ岳もばっちり見ることができました。
帝釈山・田代山へは馬坂峠登山口と猿倉登山口もあります。トイレは両登山口と田代山の公衆トイレがご利用できます。トイレはチップ制ですのでご協力お願いいたします。また尾瀬情報でも今回の巡回の様子をお伝えしますので、どうぞご覧ください。
担当:大澤