■天気：晴れのち雨
■気温：10.0℃（9時）14.3℃（昨日の最高気温）9.5℃（今日の最低気温）

今日はいつもと違った
尾瀬の歴史をご紹介したいと思います。

今年で戊辰戦争１５０周年（１８６８年－２０１８年）となり、
実は遙か遠く奥会津の「尾瀬」にもその舞台はあったのです。

【大江湿原（第一大江橋から）】

江戸時代末期（慶応4年）、会津軍は新政府軍を討つべく
当時、会津若松市から尾瀬沼、大清水を経由して沼田市へとつながる
「会津沼田街道」を進行し、後に戸倉で交戦しました。

【旧道（会津沼田街道）】

その途中の大江湿原では新政府軍の進行に備えた
会津軍の「防塁跡」が全部で５つあるそうです。

【大江湿原に残る防塁跡】

１番見つけやすいものは小淵沢田代の分岐に向かう手前にあります。
湿原の中に大きなトウヒの木が１本あり、
その近くに少し盛り上がった様なところが会津軍が設けた「防塁跡」です。

今はその跡もはっきりと分からなくなってきました。
しかし、何か深く考えさせられるものがあると感じます。

四季折々の美しい景色を楽しみながら、
穏やかな日々を「尾瀬」で過ごせることをとても嬉しく思うと同時に
激動の時代の中で「尾瀬」を駆け抜けていった人々に想いを馳せながら、
当時の歴史や自然の素晴らしさをいつまでも大切に語り継いでゆきたいですね･･･。

【木道とダケカンバの黄葉】

木々も赤や黄色に美しく染まり始める「尾瀬」。
様々な時代に想いを馳せながら、ゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。

朝夕、気温もぐっとさがり、日中も寒いので
防寒着や雨具などを忘れずに登山装備を十分に備えてお越し下さい。

皆様の「尾瀬」へのお越しをお待ちしております。

担当：川上