- 今日の尾瀬
- 2018.09.24
2018年9月24日―尾瀬沼ビジターセンターより(特別イベント「尾瀬の今昔物語」より)
■天気:晴れ
■気温:15.9℃(9時) 20.3℃(昨日の最高気温) 11.6℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今朝は朝日に焼ける燧ヶ岳が見られました。清々しい秋晴れの朝です。
さて、昨日、片品村在住の松浦和男さんを講師にお招きして、『尾瀬の魅力を再発見!あの人に学ぶ尾瀬』の第3回「尾瀬の今昔物語」を開催しました。
【スライドをもとにお話をされる松浦さん】
松浦さんは、1940年、戸倉の馬方の元締めの家に生まれ、昭和20年代から尾瀬に荷を運ぶ馬方をしてこられた方です。60年以上に渡って尾瀬に携わってきた松浦さんならではのトークの様子をお伝えします。
【会津沼田街道に面した松浦さんの家と荷物を運んだ馬(松浦さん提供)】
もともと、戸倉から尾瀬へは会津沼田街道があって関東と東北を結ぶ交易路であったこと、尾瀬と言えば尾瀬沼周辺や見晴地域を指していたこと、当時はまだ鳩待峠はなく尾瀬に入るのは三平峠か富士見峠だったことなど、来場した人のほとんどが初めて知ることばかりでした。
【ブームの頃の長蔵小屋(松浦さん提供)】
昭和30年代には、尾瀬ブームによってハイキング客が押し寄せたこと、それによって馬方による運搬も増えて、多いときには戸倉と尾瀬を1日に何回も往復したことなど、ヘリコプターによる輸送がない時代の様子も聞くことができました。
【炭焼きも生業の一つ(松浦さん提供)】
また荷物の運送だけでなく、熊やカモシカ等の狩猟や木の切り出し、炭焼きなども生業だったそうです。焼いた炭は写真のように山積みにされ出荷していたそうです。
お話を聞きながら、時代とともに移り変わってきた尾瀬の人たちの暮らしと尾瀬の様子が伝わってきました。
そして、尾瀬の自然を守ってきたのも尾瀬に暮らす人たちです。
ずっと変わらないのは、尾瀬の自然に癒やされ楽しませてもらうために多くの人たちがやってくること。そして、そのためにたくさんの尾瀬の人たちが関わっていることです。
大切なのは、いかに時代が変わろうと尾瀬の自然を守ることではないでしょうか。
担当:渡邉