- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.22
2025年10月22日-尾瀬沼ビジターセンターより(冬支度)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇この時期の朝晩は一桁の気温になることもあり、木道に霜がつくと大変滑りやすく転倒しやすい状況となります。尾瀬にお越しの際は天気予報をよく確認し、雨対策、防寒対策をし、転倒等にはご注意ください。
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■天気:曇りのち晴れ
気温 :4.8℃(9時)11.5℃(昨日の最高気温)1.8℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
今朝も冷え込みました。尾瀬沼周辺は、小屋締め作業の山小屋さんの忙しそうな音が聞こえます。ダケカンバはだいぶ葉が落ちてしまいましたが、カラマツの黄葉は美しさを増しています。燧ヶ岳の中腹より上は、落葉が進んでいる様子です。木々の枝の白さが目立ちますね。
【燧ヶ岳と三本カラマツ】

【景鶴山】
釜ツ堀湿原からみえる景鶴山は、フタコブラクダの背中のような、特徴的な形をしています。

【船を運ぶヘリ】
長蔵小屋さんが昔、沼尻の休憩所まで物資を運ぶために使っていた船が、ヘリで下げられました。現在の休憩所は無人ですので、もうこの船は使わないのですね。

寒い寒いと思いながら湿原を歩いていると、枯れたスゲ類の根本のあたりに枯れていない植物も意外とあることに気付きます。
【アザミ】
ロゼット状に葉を広げるアザミは、まだ枯れていないものが多くあります。夏に花を咲かせた後、なるべく長い期間光合成を行い、根に栄養をためて冬を越すのでしょう。

【レンゲツツジ】
6月に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせたレンゲツツジは、新芽を固い芽鱗に守られて冬を越します。

【イワカガミとミツバオウレン】
イワカガミは、肉厚でつやつやした紫色の葉です。ミツバオウレンは、背丈を低くして寒さから身を守っているようです。

【ツルコケモモ】
ツルコケモモは常緑矮性低木です。小さくても木なので、芽は芽鱗に守られています。

【マイヅルソウ】
マイヅルソウの実は、最初鶴の子模様をしていますが、熟すと真っ赤になります。こちらはもう、茎も葉も枯れていました。

【ヒナコウモリ】
先月からずっと公衆トイレにいるヒナコウモリ。このまま冬眠するのでしょうか。(本当に生きているのか心配になりますが、背中が動くので呼吸しているのが分かります。)

尾瀬沼周辺はだいぶ寒くなってきました。これからいらっしゃる場合は、防寒対策をしっかりして「シーズンオフ関連情報」をご確認ください。
※尾瀬沼地区では、順次山小屋やトイレなどが閉鎖され、シャトルバス等の交通機関も停止します。また、これからはいつ雪が降ってもおかしくない時期です。天気予報を確認し、防寒への備えも忘れずにお越しください。詳しくは、「2025年シーズンオフ関連情報」をご覧ください。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは10月26日(日)までの運行となります。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行終了しました。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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