- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.16
2025年10月16日-尾瀬沼ビジターセンターより(大清水~三平下の様子)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇見晴キャンプ場でツキノワグマの目撃情報が増えています。詳しくは、見晴キャンプ場付近でのツキノワグマの目撃についてをご確認ください。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する、写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:曇りのち雨
気温 :11.2℃(9時)14.7℃(昨日の最高気温)8.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
尾瀬沼周辺は厚い雲に覆われ、燧ヶ岳の勇姿をのぞむことはできません。大江湿原を吹き抜ける風は冷たく、色づいた木々が大きくざわざわと揺れ、はらりはらりと葉が落ちてゆきます。防寒、防風対策をしっかりしたうえで晩秋の尾瀬沼散策をお楽しみください。
【三本カラマツ】

大江湿原の草紅葉は濃いオレンジから焦げ茶色へと変化し、三本カラマツの黄葉は日を追うごとに進み、ダケカンバは落葉によってクリーム色の木肌が目立つようになってきました。尾瀬沼ビジターセンターの開館期間も残り半月となりました。色彩豊かな秋の尾瀬沼へぜひお越しください。
【朝焼け】

日の出時刻ちょっと前、空を見上げると美しい朝焼けが広がっていました。雲と太陽が作り出す、ほんの数分間だけの朝焼けのショータイムです。すっきりと晴れている時は、昇り始めた太陽の光が燧ヶ岳の山肌を赤く染める【モルゲンロート】を楽しむことができるかもしれません。尾瀬沼周辺にお泊まりの際には、日の出時刻をチェックしてくださいね。
【お花リレー最終走者?】

2025年10月12日ー尾瀬沼ビジターセンターより(小春日和の連休中日)で紹介したリュウキンカがついに開花しました。10月に入ってからも暖かい日が多かったため、春が来た!と勘違いしてしまったのでしょうか。お花リレー最終走者といわれるエゾリンドウの花期を終えた今、このリュウキンカが今シーズンの最終走者かもしれませんね。
さて、昨日、大清水~三平下周辺を歩きましたので、登山道の状況について報告します。
【オオモミジの紅葉】

大清水湿原、大清水休憩所周辺の樹木の色づきが急速に進んでいます。オオモミジの葉が早緑から黄色、オレンジ、赤とグラデーションのように色づき、澄み切った青空に映えています。
【マムシグサの実】

大清水のゲートから林道を直進せず、会津沼田街道と呼ばれている旧道を進んでいくと、登山道上でマムシグサの実に出会いました。その名の通り、ギョッと驚く見た目と毒々しい雰囲気が特徴の植物です。トウモロコシ状の穂になった真っ赤な実には、シュウ酸カルシウムなどの毒性成分が含まれています。
【熊鐘を鳴らしましょう】

旧道はミズナラ、ブナ、トチノキなどの巨木をぬうように、気持ちのよい登山道が続きますが、堅果類(ドングリ)が実る時期のため、ツキノワグマへの警戒が特に必要です。現在、ツキノワグマは、冬眠に備え、ミズナラ、ブナなどの堅果類を採食するために活発に活動しています。登山道沿いに熊鐘が設置されていますので、通過の際には鐘を鳴らし、人間の存在をクマにアピールしましょう。朝、夕の薄暗い時間帯、笹藪など見通しの悪いところを通過する際は特にご注意ください。
【三平橋から一ノ瀬川をのぞむ】

一ノ瀬から尾瀬沼方面へ向かうとすぐ三平橋が見えてきます。大岩を滑るように流れる一ノ瀬川のダイナミックさと、明るく彩られた木々が織りなす秋の風景をお楽しみいただけます。
【十二曲がりの途中より】

冷たい沢水が流れる岩清水から先は、通称十二曲がりと呼ばれるつづら折りの登山道が続きます。周辺はすっかり秋の装いですが、天気がよければ、ひと汗かくほどの急坂が連続します。一休みして足を止めると、オオカメノキやハウチワカエデの紅葉、ダケカンバの黄葉、点描画のように点々と彩られた山肌の美しさに目を奪われます。
【早稲の砂風】

三平下から尾瀬沼ビジターセンターへ向かう途中に、早稲の砂風というビュースポットがあります。ベンチが設置された展望テラスからは、尾瀬沼越しにそびえる燧ヶ岳の勇姿をのぞむことができます。昨日は残念ながら、燧ヶ岳は真っ白な雲に覆われていましたが、周辺の湿原は明るいオレンジ色に染まり、美しい秋の風景が広がっていました。
尾瀬沼や大江湿原へ向かう登山道沿いも急速に季節が進んでいます。過ぎゆく秋の風景を惜しむように、ゆっくり足を止めて楽しんでみてはいかがでしょうか。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。防寒具、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは10月26日(日)をもって運行を終了します。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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