- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.12
2025年10月12日ー尾瀬沼ビジターセンターより(小春日和の連休中日)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇見晴キャンプ場でツキノワグマの目撃情報が増えています。詳しくは、見晴キャンプ場付近でのツキノワグマの目撃についてをご確認ください。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する、写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:晴れ
気温 :14.5℃(9時)12.3℃(昨日の最高気温)11.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
本日は、ここ数日なかったほど暖かい朝となりました。穏やかな秋の陽射しの中、多くの登山者の方々が訪れる尾瀬沼はとても賑わっています。
【大江湿原(北側)の様子】

柔らかな風に揺れる草紅葉が、とても穏やかで美しい光景です。
【大江湿原(南側)の様子】

一日ごとに湿原の色が変わってきています。大江湿原の草紅葉は、シーズン最後まで毎日が見頃と言ってもいいかもしれません。
【三本カラマツの黄葉】

三本カラマツも色づき始めました。カラマツは、毎年秋になると黄葉して落ち、春になると新しい葉をつけるという、松の仲間では珍しい落葉針葉樹です。
【キタキチョウ】

今日は暖かいからか、チョウやトンボが久しぶりに多く飛んでいます。残り少ない花を吸蜜するこのキタキチョウは、鮮やかな黄色の姿がひらひらと可愛らしく、湿原を舞っていました。
【クジャクチョウ】

木道上でじっと羽を休めていたのは、美しく派手な眼状紋が目を引くクジャクチョウです。日向ぼっこをしていたのでしょうか、かなり近づくまで動こうとしませんでした。成虫で尾瀬の越冬する個体なのかもしれません。尾瀬の過酷な冬をどのように乗り切るのか、とても逞しく魅力的なチョウですね。
【コオニユリの種】

木道横にあったコオニユリの実が開き、中から種がこぼれてきました。薄い膜状の翼を持つ種は、風に舞って離れたところまで飛んでいき、新たな花を咲かせてくれます。
【オオウバユリの種】

こちらはオオウバユリです。こちらも多くの実が開いて、中から薄い種がたくさん舞い落ちます。とてもたくさんの種が散布されますが、芽吹くのはごく一部です。また、数年かけて成長し、最後に花を咲かせてその生涯を閉じます。
【ツルリンドウの実】

瑞々しく鮮やかな赤が目立つこの実はツルリンドウです。尾瀬沼北岸の、防鹿柵ゲートの木道横で見られます。笹に巻き付き多くの実をつける姿が、とても愛らしく生命力に溢れています。
【リュウキンカの蕾】

最後に、大江湿原の奥ッ沢近くでリュウキンカの蕾を見つけました。返り咲きでしょうか、数個の可愛らしい黄色い蕾をつけています。この暖かさが続いて、シーズン最後までに花開いてくれることを願います。
紅葉も草紅葉も見頃となりましたが、他にも見どころはございます。今シーズンも残り僅か、秋深まる尾瀬をお楽しみにいらっしゃってはいかがでしょうか。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。防寒具、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは10月26日(日)をもって運行を終了します。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。 。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

尾瀬沼ビジターセンター











