- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.08
2025年10月8日-尾瀬沼ビジターセンターより(寒露)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇見晴キャンプ場でツキノワグマの目撃情報が増えています。詳しくは、見晴キャンプ場付近でのツキノワグマの目撃についてをご確認ください。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する、写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:曇り
気温 :15.8℃(9時)12.9℃(昨日の最高気温)10.3℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
尾瀬沼周辺は朝から曇り空が広がっています。燧ヶ岳の上部は大きな雲にすっぽりと覆われ、樹木の色づきが進む中腹から裾野辺りだけ姿を現しています。防寒対策を万全にして、尾瀬での時間をお過ごしください。
【大江湿原の草紅葉】

本日は、二十四節気の寒露です。寒露とは、野の草花に宿る露が冷たい空気によって霜に変わる頃という意味です。夜が長くなり、朝晩の冷え込みは少しずつきつくなってきますが、空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなる時期です。今日はすっきりした秋晴れとはなりませんでしたが、薄曇りの大江湿原は幻想的な雰囲気に包まれています。
【トチノキの黄葉】

トチノキが黄緑からレモンイエロー、そして山吹色と黄葉が進み、絶妙な色のグラデーションをお楽しみいただけます。本日は、寒露の尾瀬沼周辺の風景を紹介していきます。
【ツタウルシの紅葉】

ツタウルシは茎から気根を出し、木や岩を這い上がります。赤く紅葉すると、這い上がった木の幹全体が赤く染まったように見えるため、遠くからでも目立つ存在です。こちらのツタウルシは木道の足場を這い上がっていました。
【沼尻平湿原】

沼尻平湿原の草紅葉も見頃を迎え、周辺の樹木の色づきも急速に進んでいます。池塘に浮かぶヒツジグサの紅葉、オレンジ色に染まる湿原の草紅葉、針葉樹の森を点々と彩る黄葉したダケカンバ、そしてダケカンバの葉が落葉して露わになっていくクリーム色の木肌。様々な色が重なり合い沼尻平湿原を彩っています。
【水鳥集う尾瀬沼】

尾瀬沼に浮かぶ小さな黒い点々…すべて尾瀬沼に集う水鳥です。オオバン、ヒドリガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、カワウ…日に日に水鳥の数が増えています。「ピュイ!」「プ!プ!」「キロロロロロ…」あちこちから鳴き声が聞こえてきます。尾瀬沼水鳥合唱団は今日も賑やかです。
【落葉の木道】

木道に大量の落ち葉が降りそそぐ時期になりました。木道上の落ち葉は大変滑りやすいので、足元に注意して通行してください。
【ミズバショウの芽】

今シーズン、美しい可憐な姿で私たちを楽しませてくれたミズバショウ。早くも芽をつけ、来シーズンの準備をしていました。もうじき燧ヶ岳に初冠雪があり、来月には尾瀬沼周辺は一面銀世界となります。ミズバショウは雪の下でじっと冬を耐え、また私たちと出会える日を心待ちにしています。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。防寒具、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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