- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.09.30
2025年9月30日-尾瀬沼ビジターセンターより(沼尻~見晴の様子part2)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇見晴キャンプ場でツキノワグマの目撃情報が増えています。詳しくは、見晴キャンプ場付近でのツキノワグマの目撃についてをご確認ください。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する、写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:曇り時々晴れ
気温 :12.4℃(9時)15.8℃(昨日の最高気温)8.1℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
9月最終日の朝、尾瀬沼周辺は冷え込み、キリッとした清々しい空気に包まれました。最低気温が10℃を下回る日が増えてきています。大江湿原を写真を撮りながらゆっくり歩くには、フリースなどの防寒着を羽織るとちょうどよい陽気です。暖かい服装で散策をお楽しみください。
尾瀬沼ビジターセンターの開館期間も残りあと1ヶ月となりました。最終日まで皆さまが安全に尾瀬を楽しめるように努めてまいります。
【ダケカンバの黄葉】

ダケカンバの葉が色づいてきました。見上げると、太陽の光で葉が照らされて輝いて見えます。湿原の草紅葉から、樹木の黄葉や紅葉へと移り変わり、季節が急速に進んでいくことを実感します。
【燧ヶ岳】

燧ヶ岳の裾野の樹木の黄葉や紅葉も始まってきました。10月に入ると、いつ燧ヶ岳に初冠雪があってもおかしくありません。うっすらと雪化粧をした燧ヶ岳に出会えるのももうすぐです。
さて、一昨日のブログ(2025年9月28日-尾瀬沼ビジターセンターより(沼尻~見晴の様子part1))にて、赤田代付近で行ったオランダガラシの除去作業について報告をしましたが、今回は見晴ナイトハイクの様子と見晴~沼尻間の登山道の状況について報告します。
9月26日、見晴にてナイトハイクを実施し、23名もの方にご参加いただきました。山小屋の明かりが届かないところまで尾瀬ヶ原を歩き、一斉にヘッドライトを消すと漆黒の闇があたりを包みました。夜空には夏の大三角形やカシオペヤ座が瞬き、靄が晴れると無数の星の姿が現れました。遠くからシカの鳴き声が聞こえ、その方向へライトを照らすとシカの目が光りました。
【見晴ナイトハイク】

参加者の方が小さなイモリ?トカゲ?を発見し、即席観察会が開かれました。昼間にはなかなか体験できない、生き物の息づかいを間近に感じるナイトハイクとなりました。10月の見晴イベントは、3日(金)、17日(金)に開催予定です。見晴地区にお泊まりの際にはぜひご参加ください。
次に、見晴~沼尻の登山道の状況について報告します。
見晴から尾瀬沼方面へ15分程度進むと、燧ヶ岳見晴新道の分岐に到着します。
【燧ヶ岳見晴新道分岐】

分岐の道標をよく見てみると…
【ふくしま尾瀬登山道整備ツアーによって整備された箇所】

枯木と石を組み合わせた流路が作られていました。この流路を雨水が流れ、登山道の水はけをよくする効果があります。こちらは、福島県主催で実施された、ふくしま尾瀬登山道整備ツアーの参加者の皆さまによって整備された箇所です。燧ヶ岳の登山道は、急峻な地形と地質の関係によって雨水による浸食が激しく、ぬかるみとなって歩きにくい箇所があります。ふくしま尾瀬登山道整備ツアーでは、見晴新道の雨水が流入しやすい箇所を改善・修復する作業を行いました。
【木道修繕ボランティア活動によって整備された木道】

見晴からイヨドマリ沢付近の木道(全長約2.6km)に滑り止めの桟木が設置されていました。こちらは、木道修繕ボランティアの皆さまや尾瀬関係者の皆さまの協力によって補修されたものです。この区間はゆるやかな傾斜が続く木道となっており、雨の日は滑りやすく、落葉する時期はより一層転倒のリスクが高まる区間でした。桟木のおかげで足を滑らせることもなく、快適に歩行することができました。
尾瀬が抱える問題や課題に心を寄せ、ご自身のできる範囲で、尾瀬のために行動する方が増えていることをうれしく思います。尾瀬沼ビジターセンターの管理を受託している尾瀬保護財団では、尾瀬を楽しみながら、尾瀬を守り、尾瀬の魅力を伝える尾瀬ボランティアを広く募集しております。詳しくは尾瀬ボランティアをご覧下さい。
【ジョウシュウトリカブト】

イヨドマリ沢付近ではジョウシュウトリカブトに出会いました。尾瀬沼周辺の湿原に咲くオクトリカブトは濃い紫色の花をつけますが、こちらは白に淡い紫の縁取りが美しい花です。
見晴から沼尻の登山道の状況は、2025年9月27日ー沼尻~見晴の様子をご覧ください。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。防寒具、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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