- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.09.06
2025年9月6日-尾瀬沼ビジターセンターより(秋晴れの大江湿原)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:晴れ
気温 :15.3℃(9時)19.8℃(昨日の最高気温)11.3℃(今日の最低気温)
こんにちは♪
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日の尾瀬沼は、朝からスッキリと晴れ渡り、燧ヶ岳もその雄大な全容を表しています。空の青さと山や森の深い緑、徐々に始まった草紅葉を、朝露に染まった色が時間とともに変わる様子を眺めていると飽きることはありません。
【展望デッキから眺める燧ヶ岳】

今日は土曜ということもあり、大江湿原を多くのハイカーの方々が歩いていました。燧ヶ岳を登山されている方もたくさんいらっしゃることでしょう。
【大江湿原】

大江湿原は夏から秋の色へと移り変わり始めています。晴れた日は風にたなびいて、輝くように見えます。
【イワショウブ】

イワショウブは赤く色づいたものが目立つようになりました。花が少なくなった湿原の中で、特に鮮やかに見えます。
【ミヤマアキノキリンソウ】

湿原の中や周辺には、まだ数多く見られます。もうしばらくは、訪れる人の目を楽しませてくれることと思います。
【ノリウツギ】

大江湿原から少し林内に入ったところにあるノリウツギも、お花から実になりつつあります。周りの花びらのように見えるものは装飾花と呼ばれる萼片で、受粉のためより多くの虫を集められるよう発達しました。
【ツルリンドウ】

ツルリンドウも実をつけ始めました。テングノコヅチと非常によく似ていますが、花が茎の先端だけにつくのがテングノコヅチで、写真のように葉腋にもつくのがツルリンドウとなっています。
【シオカラトンボ】

尾瀬のトンボもずいぶん数が減りました。そんな中で見つけた少し大きめのこのトンボは、シオカラトンボの若い個体と思われます。緑色の複眼が大変美しいですね。
【羽を乾かすアキアカネ】

草の陰で、全身を朝露で濡らしたアキアカネを見つけました。とても体重の軽いトンボは、水分を落とさないと飛行能力を発揮することができません。水滴で濡れた体は、日光に当てるか、風で乾かしてから飛び立つのです。
今の尾瀬では、陽射しの強いときは歩いていると汗が流れてきますが、日陰や朝夕は肌寒いくらいになります。お越しになる際には防寒具や雨具などの準備をしっかり整えて、急な天候の変化にも対応できるようにしましょう。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行するとかクマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
◆秋の特別トークショーのお知らせ
9月14日に歩荷さんをお呼びしてのトークショーを予定しています。参加費は無料です。 詳しくは、こちら<【尾瀬沼ビジターセンターのイベント情報】(歩荷さんトークショー)>をご覧ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第四弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(三本カラマツ、ハクサンコザクラ、ヤマネ、アサギマダラ)

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