- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.08.23
2025年8月23日-尾瀬沼ビジターセンターより(命あふれる)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:曇りのち晴れ
気温 :20.9℃(9時)25.8℃(昨日の最高気温)15.3℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
ビジターセンターの敷地内には、ハンゴンソウ、ゴマナ、ススキ、ミヤマアキノキリンソウ、ヨツバヒヨドリ、ヤマハハコなど、秋の花々がにぎやかに咲いています。朝晩は肌寒いくらいの気温になりますが、日中の湿原は太陽の光をさえぎるものがないのでかなり暑く感じます。日よけ対策や水分補給を忘れずに行いましょう。
【燧ヶ岳と秋の花々】

周辺には、オヤマリンドウが増えてきました。日が差してもあまり開かない花ですが、花びらは5裂しています。秋の訪れを知らせる青紫色です。
【オヤマリンドウ】

さて、昨日尾瀬沼公衆トイレにコウモリが迷い込んでいました。洗面所の下の奥の方にいて、掃除の時気付かずに水をかけてしまいました。夜行性なので、昼間は全く動きません。小さな目を固く閉じて、前足と後ろ足を折りたたんでいます。生きているか心配になってそっと息を吹きかけてみました。すると、耳をちょっと動かしました。人に気づかれない場所、トイレの棚の上に移動させておきましたがやがていなくなっていました。
【迷いコウモリ】

今、第二大江橋付近にはこんなお花がたくさん咲いています。
【ブラシ?】

ブラシのような突起がたくさん付いている白い花。サラシナショウマです。近づいて見るとピンク色がかった部分もあります。突起のようなのは、雄しべでした。
【サラシナショウマ】

全体を見るとかなり長いお花ですね。つぼみのときはボタンのような丸いつぶつぶです。存在感のある白い花が、風に揺れている様子はちょっとユーモラスに感じました。
【もうちょっとでキアゲハになるよ】
この写真は、「8月14日のブログ」https://oze-fnd.or.jp/archives/190649/で紹介したミヤマシシウドのその後です。キアゲハの幼虫に、ほぼ全部食べられてしまいました。でも、小さかった幼虫はこんなに大きくなりました。寒くなる前に、美しいキアゲハになれそうです。よかった、よかった。

アサギマダラも、ヨツバヒヨドリの花に来ていました。水玉模様の身体に、水色と茶色の翅がおしゃれですね。ひらひらと舞う様子は、とても優雅です。旅する蝶、といわれるアサギマダラは、どこからやってきてどこへ行くのでしょうか。
【ヨツバヒヨドリとアサギマダラ】

※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと接触しないように、クマ鐘を鳴らして通行するとかクマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
◆秋の特別トークショーのお知らせ
9月14日に歩荷さんをお呼びしてのトークショーを予定しています。参加費は無料です。 詳しくは、こちら<【尾瀬沼ビジターセンターのイベント情報】(歩荷さんトークショー)>をご覧ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第四弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(三本カラマツ、ハクサンコザクラ、ヤマネ、アサギマダラ)

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