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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2025.08.04

2025年8月4日-尾瀬沼ビジタセンターより(尾瀬に暮らす生き物たち)

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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気:晴れ時々曇り

気温:21.8℃(9時)25.4℃(昨日の最高気温)17.4℃(今日の最低気温)

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。

昨日は夕方に雷が鳴り、夜中に雨が降っていましたが、今朝は一転。

朝もやの立ちこめる湿原に朝日が差し込み、あちらこちらに作られたクモの巣がキラキラと輝いていました。

【アブラガヤの上にアキアカネ】

太陽が昇ると、朝露で濡れた羽を乾かしていたトンボが一斉に飛び始めました。とにかく止まれそうな突き出た場所には、どこもかしこもトンボが止まっていました。そしてアブラガヤの高さをうまく利用して、クモがたくさんの巣を張っていました。

【ミズギク】

ミズギクの花びらをよく見ると、外側に切れ込みが入っているのが分かります。細い花びらに囲まれて、内側の円もたくさんの花でできていますね。至仏山には、ミズギクによく似たウサギギクが咲きますが、そちらは葉の形がうさぎの耳に似ていることによってついた名だそうです。

【オゼヌマアザミ】

尾瀬沼の名を冠した貴重なアザミです。薄いピンクの可憐な花に合わない、鋭いとげに囲まれていますが、とげの色も薄い緑なので全体的に淡い雰囲気に感じます。

【コバギボウシ】

すらっとした茎に気品のある花を咲かせる薄紫のコバギボウシは、見ているだけで涼やかです。花びらには紫色のすじがあります。

【ツリガネニンジン】

コバギボウシよりもっと薄い紫色の花がツリガネニンジンです。花の先端は5裂し、雌しべが花びらより下がっているので本当に釣鐘のような形に見えますね。

【オタカラコウ】

長い茎にいくつもの花を、下から順々につけるオタカラコウ。水の流れに沿って群生している様子は見事です。雄の宝香という意味で、雌の宝香「メタカラコウ」という花も、他の地域にあります。宝香とは、防虫剤にする竜樟脳のことで、根の香りが竜樟脳に似ているそうです。

【ヨツバヒヨドリとクジャクチョウ】

ビジターセンターに咲くヨツバヒヨドリに、クジャクチョウが来ています。翅(はね)を開くと4つの目があるように見えるのは、鳥に襲われないようにするためと考えられています。また、翅を閉じると黒っぽい褐色なのは、枯れた枝などに止まった時に擬態になり周囲との見分けがつきにくいからだといわれます。

湿原に咲く花には虫が集まり、その虫を食べる鳥や小動物が集まります。自然豊かな尾瀬に暮らすたくさんの生きものは、どんな種が欠けても影響が出ます。

いつまでも美しい尾瀬を守っていくために、私たちには何ができるでしょうか。できることはたくさんあります。まずは「知る」ところから、始めてみましょう。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
 御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
 大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻)

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