- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.07.30
2025年7月30日-尾瀬沼ビジタセンターより(尾瀬沼盛夏の風景)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:晴れ時々曇り
気温:21.0℃(9時)26.1℃(昨日の最高気温)14.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
尾瀬沼周辺は朝から澄み切った青空が広がり、ぽっかりと白い雲が浮かんでいます。まさに夏真っ盛りの風景です。陽射しが非常に強く、大江湿原を歩いていると額に汗がじんわりとにじみますが、木陰に入ると、さわやかな風が心地よく吹き抜けていき、樹木の偉大さを感じます。
ニッコウキスゲの開花で始まり、賑わった7月があっと言う間に過ぎ去り、尾瀬のシーズンは、早くも折り返し地点を迎えます。今日は、尾瀬沼の盛夏を彩る花と風景を紹介していきます。
【ヤナギランの丘に咲くヤナギラン】

盛夏の青空に、スッと伸びるヤナギランの花が次々と開花しています。大江湿原にあるこんもりとした丘をヤナギランの丘と呼びます。長蔵小屋創設者の故平野長蔵夫妻とその一族の墓所があり、この丘にはヤナギランが咲くことから、息子である故平野長英氏がこの名をつけました。大江湿原をのぞむヤナギランの丘にお立ち寄りください。
【小淵沢田代分岐付近に咲くコバギボウシ】

大江湿原の小淵沢田代分岐のベンチ周辺にはたくさんのつぼみをつけたコバギボウシがみられます。数週間前、このあたりはたくさんのニッコウキスゲで彩られていました。ニッコウキスゲよりお花リレーのバトンを受け取ったコバギボウシがもうじき見頃を迎えます。
【大江湿原に咲くミズギク】

【大江湿原に咲くコオニユリ】

第二大江橋から尾瀬の看板間の木道沿いでは、尾瀬の盛夏を代表するコオニユリやミズギクをお楽しみいただけます。盛夏の力強い太陽の光を浴び、より一層明るさを増しているようです。
【沼尻平に咲くキンコウカ 撮影日:令和7年7月29日】

大江湿原から尾瀬沼北岸の登山道を1時間程歩いたところにある沼尻平では、キンコウカが見頃を迎えています。青々しい湿原に黄色の点描が広がっています。沼尻休憩所からは、水辺に佇むアオサギやカワウを観察することができ、ゆったりとした静かな時間が流れていきます。
【池塘に浮かぶヒツジグサ 撮影日:令和7年7月29日】

昼過ぎに沼尻平の池塘を訪れると、ヒツジグサの白い可憐な花に出会うことができました。池塘に浮かぶヒツジグサの葉の色も黄緑、深緑、黄、赤、茶など色とりどりで、池塘に映る盛夏の青空とのコントラストをお楽しみいただけます。
【尾瀬沼北岸登山道に咲くテングノコヅチ 撮影日:令和7年7月29日】

尾瀬沼北岸の登山道は、尾瀬の森の豊かさを実感できる樹林帯の登山道です。登山道沿いに地を這うように咲く、リンドウに似た花に出会いました。テングノコヅチという変わった名前を持つ花です。秋になると赤い実をつけます。この赤い実を天狗が手にしている小槌に見立てたことに名前は由来しています。
尾瀬は、一日単位で風景が次々と変わっていきます。目の前に広がる風景は二度と楽しむことができないのかもしれないと思うと、過ぎゆく時間の儚さを感じます。盛夏に彩られた花や風景を楽しみ、目に焼き付けてくださいね。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻)

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