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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025（令和7）年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気：晴れ時々曇り

気温：21.0℃（９時）25.1℃（昨日の最高気温）13.8℃（今日の最低気温）

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

燧ヶ岳の上空を大きな雲がゆったりと流れていきます。陽射しは強いため、大江湿原を歩いているとじっとりと汗をかく暑さです。昨日の午後、尾瀬沼周辺では雷鳴が轟き、尾瀬の麓の片品村や檜枝岐村では短時間に大量の雨が降りました。この時期は、朝は晴天に恵まれていても、昼過ぎから天気が急変することがあります。天気予報を確認し、雨天への備えを行ったうえで、尾瀬での時間をお過ごしください。

【小淵沢田代分岐付近の様子】

ニッコウキスゲの開花のピークは過ぎましたが、まだまだ大江湿原ではつぼみをつけた株がありますので、しばらくの間お楽しみいただけそうです。小淵沢田代分岐のベンチでは、ハイカーのみなさんが、ニッコウキスゲが彩る風景を楽しみながらひと休みしていました。

【コバギボウシのつぼみ】

ニッコウキスゲよりお花リレーのバトンを受け取る花々のつぼみが、続々とふくらんでいます。

ここ数日で目立つようになってきたのは、紫色のつぼみのコバギボウシです。このつぼみの形が、橋の欄干につけられる擬宝珠（ギボシ）に似ていることから名付けられたそうです。落ち着いた色合いの花が咲き始めると、いよいよ季節が盛夏から晩夏への入口に差し掛かってきたように感じます。

【ミズギクのつぼみ】

第2大江橋付近では、ミズギクのつぼみを多く見かけました。ニッコウキスゲの朗らかな明るいイメージを受け継ぐ花の候補といえば、ミズギクではないでしょうか。大江湿原の晩夏を彩る花々の準備は万全のようですね。

さて、昨日、猿倉登山口から田代山、そして帝釈山への巡回を実施しました。実は私、3日前にも休暇を利用して田代山を歩いていたのです。田代山は何度も登りたくなる、大らかな山です。そんな田代山の様子についてお伝えします。

【キンコウカが見頃　撮影日：令和7年7月22日】

田代山湿原のキンコウカが見頃を迎えていました。遠くまで広がる若草色の湿原に、鮮やかな黄色の点描が広がっていました。猿倉登山口から続く急登の連続に少々バテ気味でしたが、この風景が目に入った途端、疲れが吹き飛びました。

【2日前は楽しめたのに…　撮影日：令和7年7月20日】

田代山湿原を見渡せる場所に1ヶ所ベンチが設置されています。巡回の2日前、ベンチ周辺は画像のとおり、ワタスゲの真っ白な果穂に囲まれていたのですが、昨日の巡回で同じ場所を訪れてみると、風で綿毛が吹き飛んでしまったのか、ワタスゲの果穂はほとんど残っていませんでした。たった２日間でこんなに風景が変わってしまうなんて！と驚きました。

【2日前は咲いていなかったのに　撮影日：令和7年7月22日】

ワタスゲの果穂がほとんど見られなくなってしまったことに落胆していましたが、巡回２日前には確認できなかったイワショウブの花をあちらこちらで見ることができました。

【ヤマハハコのつぼみ】

田代山山頂付近の樹林帯では、ヤマハハコのつぼみを見つけました。秋の雰囲気を纏う花々が咲き始めると、短い夏が過ぎ去ろうとしているのを感じます。

田代山、帝釈山の詳しい登山道の状況については、2025年7月22日ー田代・帝釈山の様子をご覧ください。

尾瀬では、一日単位で景色がめまぐるしく移り変わっていきます。目の前にあるのは、まさに一期一会の風景なのです。ぜひ、尾瀬へいらっしゃって、今しか出会えない景色を目に焼き付けてくださいね。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
　御池～沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
　大清水～一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。（ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻）

尾瀬沼ビジターセンター