- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.07.20
2025年7月20日-尾瀬沼ビジターセンターより(夏空広がる三連休)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:晴れのち曇り一時雨
気温:20.5℃(9時)26.5℃(昨日の最高気温)12.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
三連休中日の本日は朝から爽やかに晴れ渡り、大江湿原もビジターセンターもたくさんのお客様で賑わっています。
【今日の大江湿原】
ニッコウキスゲが群生している小淵沢田代分岐付近では、たくさんの方がニッコウキスゲが広がる湿原の風景を楽しまれている様子でした。

【ミヤマシシウド(深山猪独活)】
第二大江橋付近では背の高いミヤマシシウドの花が大きな鞘から出て、白い小花が花火が拡がったような形状になっています。

【ミヤマワレモコウ(深山吾亦紅)】
ミヤマワレモコウの暗紅色の穂が出ていました。これから大江湿原にも増えていき、気温が下がり始めた頃に咲き始めるでしょう。

さて、7月18日に御池(みいけ)から見晴(みはらし)まで燧裏林道(ひうちうらりんどう)と段吉新道を歩いてきましたので、その様子をお知らせします。
燧裏林道は燧ヶ岳の北側の広大な山裾の樹林帯と湿原、幾筋もの沢が織りなす登山道です。湿原と巨木の森を静かに歩けるコースです。コースタイムは段吉新道経由で4時間、三条ノ滝を経由するとさらに1時間かかります。御池から赤田代までは公衆トイレがありませんので、ご注意ください。
【上田代】
燧裏林道で一番大きな湿原の上田代にはベンチが二箇所あり、燧ヶ岳の峰と新潟方面の山々の風景を見渡せます。燧裏林道の湿原ではワタスゲ、キンコウカ、サワラン、トキソウ、モウセンゴケなどが見られます。


【幾筋もの沢を越えて】
燧ヶ岳林道と段吉新道は、燧ヶ岳から流れ出る幾筋もの沢を越えて行きます。苔むした沢に手を浸してみると、一服の涼を得られます。


【巨木の森】
鳥がさえずる燧裏林道の樹林帯では、クロベやダケカンバなどの巨木に遭遇します。巨岩の上に生えているものもあり、厳しい自然の中で何百年も森を見守ってきた木々の生命力に驚嘆します。
苔むした木道は濡れていると滑りやすいので、注意してご通行ください。


【尾瀬を代表する百名山】
赤田代を過ぎ東電分岐に出ると、右手に尾瀬ヶ原の奥にたおやかに山裾を広げる至仏山。見晴に出ると立ち並ぶ山小屋さんの背後に燧ケ岳が現れます。広大な尾瀬ヶ原と尾瀬を代表する二座の眺望は、雄大な気分を味わえます。


【登山道で出逢いました】
湿原や登山道では夏を彩る花々や、池塘の生物やトンボとの出会いがあります。足を止めて観察してみてはいかがでしょうか。






静かな燧裏林道と段吉新道を歩いて、尾瀬の違う側面を感じてみませんか。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻)

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