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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2025.07.10

2025年7月10日-尾瀬沼ビジターセンターより(ニッコウキスゲの季節がやってくる!)

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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気:曇りのち雨
気温:20.4℃(9時)27.0℃(昨日の最高気温)14.5℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

今日は曇り空ですが、ところどころで青空が出て、陽差しが照りつけると暑く感じます。尾瀬沼にもだいぶ水草が茂り始めて、湖面に燧ヶ岳の頂上までは映らなくなってきました。緑が目にまぶしく感じられます。

【第2展望デッキから望む尾瀬沼】

さて、昨日の夕方は雷が鳴り、雨もたくさん降りました。「ワタスゲの果穂も濡れてしまっただろう」と思いながら湿原を見に行くと、濡れたワタスゲは目立たずニッコウキスゲのつぼみが伸びて、「こんなにつぼみがあったかな」と思うほど、黄色が目立っていました。

1日で、大江湿原のお花がワタスゲからニッコウキスゲに入れ替わってしまうとは、驚きです。(ワタスゲは、乾けばまたふわふわに戻って種を飛ばすでしょう。)

【三本カラマツ付近のニッコウキスゲ】

【第二大江橋付近のニッコウキスゲ】

【小淵沢田代分岐に向かう木道のニッコウキスゲ】

たくさんのつぼみをつけています。湿原が一面の黄色に色づく日も、そうすぐそこまで来ています。

【近づいて見てみよう】

ニッコウキスゲは、6枚の花びらに6本の雄しべ、1本の雌しべを持っています。1株に3~10個のつぼみをつけます。1つの花は1日でしぼむので、1株の花の命は3日から10日です。朝露に輝く半開きの花も、陽の光に照らされる昼間の花も、元気をくれる黄色ですね。

今、湿原にはさまざまな花が咲いています。その中で今日は、チドリの仲間を紹介します。

【ハクサンチドリ】

ハクサンチドリは、花びらの先がとがっていて、色は白から濃い赤紫まで個体差があります。花びらの内側には、ランのようなまだら模様があります。湿原にたくさん咲いていますので、色の違いを比べてみてください。

【テガタチドリ】

テガタチドリは、花びらの先が丸く、色は濃い赤紫です。花びらの内側に模様はありません。根が手の形をしているから付いた名前ですが、残念ながら確かめることができません。長蔵小屋休憩所の入口から見て、歩道を挟んだ向かい側に1株だけ咲いています。

この他に、ミズチドリという白い花もつぼみをつけています。沼山峠から来ると、大江湿原の突きあたり、奧ッ沢付近の右側にありますので、探してみてください。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
 御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
 大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第二弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。(サンカヨウ、三本カラマツ、オコジョ、ワタスゲ)

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