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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2024.10.27

2024年10月27日-尾瀬沼ビジターセンターより(春に向けて)

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2024年の尾瀬シーズンも、あとわずかとなりました。尾瀬周辺のアクセス、各施設の営業終了(閉鎖)予定、尾瀬ヶ原の橋板撤去予定などについては、こちらの「2024年シーズンオフ関連情報」でご確認ください。
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■天気:晴れ
■気温:9.2℃(9時)16.0℃(昨日の最高気温)-1.7℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

風のない小春日和、青く澄んだ空を背景に燧ヶ岳がとても近く見えます。

【展望デッキから見る燧ヶ岳】

【大江湿原と三本カラマツ】

3本カラマツもやっと色づきました。

今朝は-1.7℃まで冷え込み、湿原には霜柱が立っていましたが、日が昇ってくるとあっという間に融けてしまいました。

【霜柱】

ビジターセンター周辺の木々はすっかり葉を落としていますが、ちゃんと冬芽ができていました。

【オオカメノキ】

細かい毛がたくさん生えているのは、寒さから身を守る手段ですね。

【レンゲツツジ】

何枚もの葉柄を重ねて、中心を守っているのですね。冬芽の根元にある、葉の落ちた後が、何か顔のように見えませんか。

【チシマザクラ】

チシマザクラの芽は固く小さく、春がまだ遠いことを教えてくれました。

紅葉したコケの間から葉をのぞかせるのはミツバオーレンです。春に白い小さな花を咲かせます。このままコケの布団に包まれて、雪の下で冬を越すのでしょうか。

半年間、尾瀬沼周辺の植物に触れてきて感じるのは、自然の仕組みの尊さです。どの植物も自分の生を全うし、種を作ったら次の植物のために場所を空けます。限られた湿原の土地を、様々な種類の植物が譲りあって花を咲かせ、実を付け、枯れていきました。雪融け直後の水芭蕉から始まり、秋の最後のエゾリンドウまで、たくさんの種類の花々が日光を分け合って空間を分け合って、命を次へつないでいます。自分だけでなく、みんなで生きているのです。

人間も譲り合って暮らしていけるといいな、と思います。

さて、私が書くブログは今日でおしまいです。尾瀬を歩いて、自分が見た現在の様子を伝えるのは、難しいけれど楽しい作業でした。発見や気づきもたくさんありました。読んでくださった皆さま、ありがとうございました。

なお、尾瀬沼ビジターセンターは10月31日まで開館しております。シーズンもあと少しですが、尾瀬においでの際はぜひお寄りください。お待ちしております。

<ご注意>

◆ツキノワグマにご注意ください。出会い頭の事故にならないようにクマ鈴の携行などの安全対策をお願いします。

◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。

<お知らせ>

10月1日より会津バス沼山峠行きの発着が、「会津高原尾瀬口」から「会津田島」へと変更となりました。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。合わせて御池~沼山峠間シャトルバスの運行時間も変更となります。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。

<ご案内>

◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
 午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第四弾」はこれまで好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の秋シリーズです。(三本カラマツ、木々の紅葉、エゾリンドウ、燧ヶ岳)

尾瀬沼ビジターセンター

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