- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.07.30
2024年7月30日-尾瀬沼ビジターセンターより(お花のバトンリレーの裏側では)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業していない日もあります。(昼食営業は一部のみ)自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物のご持参をおすすめします。
お出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================
■天気:曇り時々雨
■気温:18.5℃(9時)24.7℃(昨日の最高気温)17.1℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
朝から雨が降り続く尾瀬沼です。時折、雨脚が強くなり、風が吹き抜けていきます。
【雨の大江湿原と三本カラマツ】
昨日、栃木県佐野市にて、日本歴代最高気温に迫る41.0℃を記録しましたが、今日の尾瀬沼周辺は、雨に濡れると肌寒く感じます。尾瀬は山岳地帯のため、天気が急変することがありますので、尾瀬へお越しになる際には、雨具、防寒具の準備があると安心です。
さて、尾瀬沼ビジターセンター周辺で出会った植物についてご紹介します。
【マルバダケブキ】
現在、大江湿原を賑わせているオタカラコウに似ていますが、マルバダケブキは、円いフキのような葉を持ち、花が頭頂部に集まって咲きます。鮮やかな黄色い花は、盛夏の眩しい太陽の光を思わせます。梅雨明けが待ち遠しい!(東北、北陸地方は梅雨明けをしていません)
【ヤマハハコ】
森林内や登山道脇の陽当たりのよいところでよく見られます。漢字表記は「山母子」で、花言葉は「親子愛」。名前の通りの花言葉ですね。白い花のように見えますが、花は中央の黄色い部分です。フェルト生地のようにフワフワした見た目がかわいらしいですね。
【ミヤマアキノキリンソウ】
漢字表記は「深山秋麒麟草」です。梅雨も明けていないのに、もう秋の花!?大江湿原の木道脇につぼみを多くみかけました。花が穂状に長くつく姿を動物のキリンに見立て、麒麟草とつけられたそうです。
【あのオオウバユリは今】
2024年7月24日-尾瀬沼ビジターセンターより(高さ2mの巨大な花があらわる!)にてご紹介したあの巨大オオウバユリが、まもなく花期を終え、実を結びつつありました。あともう少しで、その一生を終えてしまうことにさみしさを感じます。尾瀬沼ビジターセンター周辺では、まだ花を咲かせている株がありますので、ぜひ、儚い一生に思いを寄せながら、ほんのりと甘い香りをお楽しみください。
【あのミズバショウは今】
尾瀬沼ビジターセンターがオープンしてから6月上旬あたりまで、可憐な姿で私たちを楽しませてくれたミズバショウは、今や実となり、その実は熟し始めています。この熟した実の中には種子が詰まっており、ボロボロと崩れた実から飛び出た種子が、川や沢などの水の流れによって運ばれ、次世代のミズバショウを増やしていきます。そして、このミズバショウの実は、ツキノワグマの大切な食料でもあります。ツキノワグマのフンに混ざった種子は、新たな場所で次世代のミズバショウを咲かせます。尾瀬の生き物たちはそれぞれがつながりあい、かけがえのないパートナーでもあるのです。
例年、ミズバショウの実が熟す時期になると、尾瀬沼周辺ではツキノワグマの目撃情報が多く寄せられます。特に、朝夕の薄暗い時間帯に行動する際には注意を払い、熊鈴やホイッスル、音楽やラジオを流すことで、人間の存在をツキノワグマにアピールしましょう。
お花のバトンリレーが湿原を彩っている裏側で、尾瀬の生き物たちは次世代へ命をつなぐ準備を着実にすすめているようです。
<ご注意>
◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。
◆会津沼田街道(沼山峠~七入)では倒木や橋が流されている場所がありますので、通行の際には事前に確認をお願いします。
<お知らせ>
◎三条ノ滝園地について、老朽化した展望台の改修工事が予定されています。詳細につきましては、三条ノ滝園地通行止めのお知らせ をご参照ください。
◎富士見峠の公衆トイレは故障のためご利用できません、ご注意ください。
◎三平下の公衆トイレは修理が終わり、使えるようになりました。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
今年も「尾瀬からのお便り」イベントを始めました。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆見晴地区イベントのお知らせ
7月10日・25日開催の「夜のスライドショー」では多くの方にご参加いただきありがとうございました。8月のイベント開催予定は、決まり次第お知らせいたします。時間は夜19時から、参加費は無料です。たくさんの方のお越しをお待ちしております。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
◆「夜のスライドショー」
金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして夜19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第三弾」はこれまで好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の盛夏シリーズです。(ツマグロヒョウモンチョウ、ヒツジグサ、ニッコウキスゲ、コオニユリ)
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