- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.07.03
2024年7月3日-尾瀬沼ビジターセンターより(時をつなぐお花たち)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業していない日もあります。(昼食営業は一部のみ)自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物のご持参をおすすめします。
お出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================
■天気:雨のち曇り
■気温:16.6℃(9時)19.6℃(昨日の最高気温)13.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今朝の尾瀬沼は強い雨で夜が明けました。訪れる人も少ない静かな尾瀬沼は、少し肌寒い一日となりました。そんな尾瀬沼から今回は、時をつなぐ大江湿原のお花たちをご紹介します。
【大江湿原のニッコウキスゲの状況】
尾瀬看板の付近ではニッコウキスゲの蕾がふくらみ少しずつ咲き出していますが、大江湿原全体ではまだ1割程度の開花状況でしょうか。
【オタカラコウ】
ニッコウキスゲの脇でオタカラコウが花茎を伸ばして咲く準備を始めていました。
【コオニユリ】
コオニユリの蕾も膨らみ始めていました。咲くのがとても楽しみです。
【タテヤマリンドウ(実)】
晴れた日には青色の花で湿原をにぎわしていたタテヤマリンドウも、多くが実を結んでいます。秋には種が発芽して、そのまま越冬し翌年また花を咲かせます。
【サンカヨウ(実)】
サンカヨウも花が終わり、立派な実をつけました。ブルーベリーに似た実で美味しそうに熟します。
【ミネザクラ(実)】
ミネザクラの実も熟し始めました。レーズンのような色になっていきます。
【ミズバショウ(実)】
可憐な姿のミズバショウも実が大きくなっています。熟すとゼリー状になって中から出てきた種が水の流れに乗って仲間を増やすのですが、私たちが見る前にクマが食べてしまうのか、なかなかその状態を見ることができません。
尾瀬の季節は早く巡り、毎日次々とバトンを渡していくお花の姿を追いかけるのも私たちの楽しみになっています。尾瀬沼ビジターセンターでは、毎日ミニツアーを開催しています。今のお花のバトンリレーの様子をミニツアーでも聞くことができますので、是非ご参加下さい。
<ご注意>
◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。
◆会津沼田街道(沼山峠~七入)では倒木や橋が流されている場所がありますので、通行の際には事前に確認をお願いします。
◆燧ヶ岳御池登山道(御池~俎嵓)では倒木で通行しにくくなっている場所があります。また、8合目付近の急斜面では例年通り残雪があり滑落防止に注意が必要です。
<お知らせ>
◎三平下および富士見峠の公衆トイレが故障のためご利用できません、ご注意ください。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
今年も「尾瀬からのお便り」イベントを始めました。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
◆「夜のスライドショー」
金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして夜19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第二弾」は「第一弾」で好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の初夏シリーズです。(三本カラマツ白虹・ヤマネ・サンカヨウ・タテヤマリンドウ)
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