- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2023.07.31
2023年7月31日-尾瀬沼ビジターセンターより(特定外来生物との戦い)
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〇尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
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■天気:晴れのち曇り
■気温:21.5℃(9時)29.5℃(昨日の最高気温)15.7℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさん、こんにちは♪
今朝はひんやりとした風が吹き、過ごしやすい朝を迎えました。
【大江湿原の様子】
【オゼヌマアザミ】
湿原内の花はノアザミからオゼヌマアザミへと移りつつあります。その他にも、コバギボウシ、マルバダケブキ、オタカラコウ、ミズギクなど数々のお花が咲き誇っていました。
さて、先日7月29日に特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウの駆除作業を小沢平にておこなってきましたので、その時の様子をお伝えします。
福島県檜枝岐村と新潟県魚沼市の境界付近に位置する小沢平登山口では現在オオハンゴンソウが繁茂している状況にあります。現在よりも生息域を広げないためにも駆除作業が急務となっています。なお、今年度は小沢平の登山口にトイレの設置はございませんのでご注意ください。
【オオハンゴンソウ】
ヨモギのような葉を持つオオハンゴンソウは繁殖力が非常に強く他の植物を押しのけ植生を大きく変えてしまいます。
〈参考〉特定外来生物の解説:オオハンゴンソウ[外来生物法](環境省のページ)
【作業の様子】
オオハンゴンソウは根を深く張り、根を残すと翌年再生してしまうので、根こそぎ駆除しなくてはなりません。根気のいる作業です。
【軽トラックの荷台いっぱいに】
最後は軽トラックの荷台にいっぱいになるほど集まりました。オオハンゴンソウを含む特定外来生物は日本国内の自然や生態系を守るために輸入、放出、飼養等、譲渡し等の禁止といった厳しい規制がかけられています。最近ではアメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)なども特定外来生物に登録されました。自然や生態系を守るためにも皆さまのご理解とご協力をお願いします。併せて、環境省のこちらのページ(環境省>自然環境局>外来生物法>どんな法律なの?)も是非ご一読ください。
【ご協力ありがとうございました】
今回の駆除作業では尾瀬桧枝岐案内人の会、福島県南会津地方振興局、福島県生活環境部自然保護課、NPO尾瀬自然保護ネットワーク、檜枝岐村、林野庁南会津支署、檜枝岐自然保護官事務所、尾瀬パークボランティア、尾瀬ボランティア(敬称略)の40名近い皆様にご参加いただきました。暑い中の作業ではありましたが、ご協力の程感謝申し上げます。尾瀬の自然環境が今後とも守られればと思う次第であります。
【尾瀬沼ナイトハイクの様子】
最後にイベントのご紹介です。昨日7月30日に尾瀬沼地区へ宿泊された方を対象にナイトハイクを実施いたしました。月明りや夜の森を思い思いに楽しまれた様子でした。時にはニホンジカの姿や星空、人工衛星などが見られることもあります。次回は8月10日(木)、9月8日(金)に開催予定ですので、是非ご参加ください。詳細はこちらをご覧下さい。
<ご案内>
◆尾瀬沼ビジターセンターでは、毎日9時からと12時30分からの2回、自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」を開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
その他に、
◆金曜、土曜及び祝前日の19時からは「夜のスライドショー」を開催しています。
◆特定のテーマに絞ったスライドショーを月に1回、19時から開催します。
8月25日(金)、9月22日(金)、10月13日(金)
◆8月は、以下の日程で「夏の星空観察会」を開催します。
8月5日(土)、8月6日(日)、8月7日(月)、8月12日(土)、8月13日(日)、8月14日(月)
詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問合せください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
どのイベントも無料ですので、どうぞ、ご参加ください。
お待ちしております。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2023年「第一弾」は尾瀬沼の初夏シリーズです。(朝霧の大江湿原・ノアザミとアサギマダラ・燧ヶ岳と夕焼け・ニッコウキスゲ)
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