- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2023.07.20
2023年7月20日-山の鼻ビジターセンターより(山ノ鼻周辺の様子)
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〇 尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇「研究見本園」一部閉鎖中です。こちらをご確認ください。
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■天気:曇り時々晴れ
■気温:25.6℃(最高気温) 14.1℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
本日は山ノ鼻周辺の様子をお伝えします。
【アブラガヤ】
湿原では、アブラガヤがたくさん出てきています。花としては目立ちませんが、秋になると赤茶色になり草紅葉に彩りを添えてくれる植物です。
【ノアザミ】
研究見本園の入口前で、たくさん咲いています。花をよく見ると花弁が5枚の筒状になった花がたくさん集まっています。雄しべが先に成熟して先端から花粉を放出し、その後、雌しべが花粉を押し出すように成長します。
【キンミズヒキ】
山ノ鼻から尾瀬ヶ原に向かう木道脇に咲いています。名前の由来は、細長い花の形を進物用の包み紙などを結ぶのに用いる水引に見立てて付けられました。
【ヨツバヒヨドリ】
ヒヨドリの鳴く夏ごろに咲くヒヨドリバナに似ていて、葉が4枚輪生するのでヨツバヒヨドリと名前がつきました。葉が3~5枚輪生するものもあります。蝶のアサギマダラがこの花の密を好むことでも知られています。
【オオウバユリ】
高さ1~2mで、花の長さは約15cm、葉は長さ30cmほどになります。
【ツルニンジンの蕾】
山ノ鼻に向かう山の川上川橋の手前に生育しています。つる性の多年草で4cmほどの釣鐘状の花を咲かせます。
現在、山ノ鼻地区ではホタルを観賞することができます。ご宿泊の方は、夜なので危険のないように、山小屋付近で複数人でご覧ください。
尾瀬は山岳地帯ですので、天気の急変や、雨により急に気温が下がることがあります。レインウエア、防寒着を持参し、気温に合わせて調節することをお勧めします。
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ツキノワグマに御注意ください。ツキノワグマとの共存
ツキノワグマによるミズバショウの実の採食が始まりました。
特に、山ノ鼻地区の研究見本園内はツキノワグマが集中する場所ですので、入山者の皆さんの安全を第一として研究見本園を一時閉鎖することとなりました。ご理解とご協力をお願いすると共にクマ鈴の携帯や、声を出すなど安全対策をお願いいたします。
・至仏山入口は、研究見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
・朝、夕のクマの活動時間では、遭遇する危険性が高くなりますので十分注意してください。
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☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えるようになりました。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2023年「第二弾」は尾瀬の湿原を彩る植物シリーズです。(ワタスゲ・ニッコウキスゲ・レンゲツツジ・カキツバタ)
尾瀬山の鼻ビジターセンター 渡辺