- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2023.07.15
2023年7月15日-山の鼻ビジターセンターより(雨の尾瀬ヶ原)
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〇 尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年尾瀬シーズンについて」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇「研究見本園」一部閉鎖中です。こちらをご確認ください。
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■天気:雨のち曇り
■気温:23.1℃(最高気温)15.2℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
梅雨空の尾瀬ヶ原でしたが、連休の初日、たくさんのハイカーの皆さんが尾瀬ヶ原を楽しんでおられました。本日は、山ノ鼻から牛首分岐までの様子をお伝えします。
【神秘的な雨の尾瀬ヶ原】
至仏山や燧ヶ岳もかすんで見える尾瀬ヶ原の朝景色、雨に濡れた植物の緑の濃淡と、池塘に落ちる雨の波紋が重なり合い幻想的な雰囲気でした。
尾瀬ヶ原の魅力は、天気の良い日だけでなく、雨の日にもあることを感じました。
【キンコウカも花盛り】
黄色い花が目立ちはじめました。
キンコウカ(金黄花)の花は今年もたくさん見られそうです。
【カキツバタとナガバノモウセンゴケの花】
鮮やかな紫みの青色が目立つカキツバタ(杜若)や、湿原の中を注意深く見るとナガバノモウセンゴケ(長葉の毛氈苔)の花が見られます。
ナガバノモウセンゴケの花は、根元から独立して茎を伸ばし小さな白い花を咲かせます。
【ニッコウキスゲ】
木道脇にニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の花が咲いていました。
木道脇に咲く花々はハイカーの気持ちを高めます。
【逆さ燧ヶ岳ビュースポットの池塘】
オゼコウホネ(スイレン科コウホネ属)が木道寄りの池塘に見られました。
オゼコウホネの花芯は赤色ですが、この花は緑色に見えました。
【スライドレクチャーと朝の自然解説のご案内】
山の鼻ビジターセンターでは、祝日前日や金土の夕方から「スライドレクチャー」(無料)、祝土日の朝に「自然観察会」(無料)を実施しています。
尾瀬は山岳地帯ですので、天気の急変や、雨により急に気温が下がることがあります。レインウエア、防寒着を持参し、気温に合わせて調節することをお勧めします。
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ツキノワグマに御注意ください。ツキノワグマとの共存
ツキノワグマによるミズバショウの実の採食が始まりました。
特に、山ノ鼻地区の研究見本園内はツキノワグマが集中する場所ですので、入山者の皆さんの安全を第一として研究見本園を一時閉鎖することとなりました。ご理解とご協力をお願いすると共にクマ鈴の携帯や、声を出すなど安全対策をお願いいたします。
・至仏山入口は、研究見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
・朝、夕のクマの活動時間では、遭遇する危険性が高くなりますので十分注意してください。
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☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えるようになりました。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2023年「第二弾」は尾瀬の湿原を彩る植物シリーズです。(ワタスゲ・ニッコウキスゲ・レンゲツツジ・カキツバタ)
尾瀬山の鼻ビジターセンター 新保