- お知らせ
- 2023.07.31
ツキノワグマの目撃が多発していますのでご注意ください
尾瀬は、ツキノワグマの生息地です。登山にあたっては十分ご注意ください。
ミズバショウは尾瀬を代表する花ですが、ミズバショウの果穂(かすい)はツキノワグマの大好物でもあり、食料確保のため、ツキノワグマがミズバショウ群生地に頻出しています。
最近の目撃情報では、尾瀬研究見本園及び尾瀬ヶ原において至近距離での目撃が増加していることから、山ノ鼻地区から尾瀬ヶ原へ向かう木道及び至仏山東面登山道へ向かう研究見本園入口に、16時以降の通行を控えて頂くよう注意喚起の看板を設置しました。
なお、山ノ鼻地区にある「尾瀬植物研究見本園」は、ツキノワグマがミズバショウを食べた痕跡が確認され、また時期的に今後も頻出する可能性が高いことから7/2より閉鎖されています
(詳細はこちら)。
また、5/27(土)には下記のとおり事故(軽傷)も発生していますので、下記の注意事項を再確認するとともに十分ご注意ください。
ツキノワグマ目撃情報
登山者から寄せられている目撃情報は、こちらをご確認ください。
クマに遭遇しないために
尾瀬のシーズンがスタートし、ミズバショウをはじめ、かわいらしい花々が咲いているため観察や写真撮影に夢中になることもあるでしょう。
しかし、尾瀬はツキノワグマの生息地であるため、十分注意が必要です。
あらためて、ツキノワグマとの共存のために注意点を確認しましょう。
・集団で行動する
・音が出るもので、自分の存在を知らせる
⇒ 一般的には、クマも好んで人間に遭遇したいとは思っていないため、
人間の存在をクマに気づかせることが重要です。
・薄明薄暮の時間帯、雨の日、暗い日は、特に周辺にクマがいないか注意する
⇒ クマの活動時間帯であり、薄暗い時間帯等にはクマの存在を認識し難いため、
日中よりもさらに注意が必要です。
・出没情報が出ている場所やクマのエサが多い場所を避ける
⇒ ビジターセンターや財団WEBサイトでも「ツキノワグマとの共存」のページにて、
目撃情報をご確認いただけます。
クマに出会ってしまったら
・クマと目を合わさないようにして、背を向けず、ゆっくり静かに立ち去る
⇒ ・走って逃げるとクマの習性で追いかけられます!
・大声を出したり、ものを投げたりしてクマを驚かせない
・近づかない(写真撮影はしない)
・尾瀬での散策は、木道を歩行するため、後ずさりすることにより思わぬ事故につながることが
ありますので、十分ご注意ください。
・周囲の入山者に声を掛けてクマの出没情報を共有する
・ビジターセンターや山小屋にクマ出没情報を報告する
⇒ 尾瀬を利用する方が、より安全に楽しく尾瀬での時間を過ごせるように、
情報交換も大切なリスク管理の一つです!