- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2023.05.25
2023年5月25日-尾瀬沼ビジターセンターより(凍える尾瀬沼)
============================================================
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には、2023(令和5)年尾瀬シーズンについての確認をお願い致します。
【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
============================================================
■天気:曇り
■気温:8.2℃(9時)9.8℃(昨日の最高気温)-2.4℃(今日の最低気温)
こんにちは。
一昨日からの冷え込みは今朝まで続き、今朝は霜が降りて氷点下2.4℃まで下がり、凍える朝を迎えました。5月後半にここまで冷え込むのは希です。午後は陽が差して暖かさが戻りました。
尾瀬沼の標高は1660mの山岳地帯です。不意に天候が激しく変わります。尾瀬国立公園、尾瀬沼を訪れる際は天気予報を確認の上、雨具や防寒具などの備えを心がけて下さい。
【大江湿原の夜明け】
展望デッキからの大江湿原は薄らと白く、尾瀬沼に向かって朝靄がゆったりと流れていました。
凍える寒さ、しかし、この時間を体験できるのもこの上なく贅沢で幸せなことです。ありがたや。
【朝靄と逆さ燧】
逆さ燧だけでも贅沢なのに、更に朝靄が幻想的な雰囲気を醸し出してくれました。
【ミズバショウとリュウキンカ】
釜ッ堀湿原では霜を纏ったミズバショウやリュウキンカが見られましたが、午前中には融けてしまいました。
【釜ッ堀湿原の様子】
霜を纏い白くなった釜ッ堀湿原、ミズバショウの白い仏炎苞、尾瀬沼の靄、遠目に皿伏山が赤く染まっている姿が印象的です。
【午後の大江湿原】
大江湿原はヌマガヤなどが芽生え始め薄らと緑が増えてきました。タテヤマリンドも咲き始めています。いよいよお花のリレーのスタートです。
<燧ヶ岳の巡回情報>
昨日、厳しい天候の中、燧ヶ岳(長英新道~俎嵓)巡回が行われました。
巡回に行った管理員からの情報をご案内します。
ツキノワグマの足跡を発見したとの報告もありました。クマ鈴の携行を忘れずにお願いします。
【一合目~四合目】
ぬかるみが非常に多いです。また、残雪によるスリップにご注意ください。
【四合目~七合目】
残雪による踏み抜きが多く発生します。50㎝~1m近く踏み抜く場所がありますので、足元にご注意ください。
【七合目~山頂】
踏み抜きは減りますが、登山道へせり出したハイマツやササで通行に時間がかかる場所があります。
【その他】
今回の巡回ルートではアイゼンを使用しませんでしたが、昨年度の同じ時期は御池からの登山道や俎嵓~柴安嵓のルートではアイゼンが必要なほど残雪があります。こちらのルートをお考えの際はアイゼンやストックの携行をお勧めします。
詳細は「尾瀬情報」(2023年5月24日ー燧ヶ岳の様子)を参照下さい。
※尾瀬沼ビジターセンター周辺の雪はなくなりましたが、林内にはまだ雪が残っている所もあります。
足元の踏み抜きや転倒には、十分にご注意ください。
尾瀬沼ビジターセンター