- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2022.06.08
2022年6月8日-尾瀬沼ビジターセンターより(雨が豊かな尾瀬を育む)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの交通規制や各施設の営業予定についてはこちらのページをご参考ください。
【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
2022年シーズン中に尾瀬国立公園内で撮影したお気に入りの写真をInstagramに「#尾瀬フォト2022」 とハッシュタグを付けて投稿してください。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
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■天気:雨
■気温:9.2℃(9時)11.3℃(昨日の最高気温)7.3℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは!!
月曜日から3日間連続で雨となった尾瀬沼です。
この間の気温は最低気温が7℃台、最高気温が11℃台とあまり寒暖の差がなく気温自体は比較的安定しています。
しかし、雨の中では身体が冷えます。また、好天となり陽が射すと最高気温が上がりますが、一方で放射冷却を伴うと最低気温も下がりますので、訪れる際は天候の良し悪しに関わらず防寒の備えにご注意ください。
【大江湿原の様子】
大江湿原も緑が少しづつ増えてきました。
緑色が色濃い所はギョウジャニンニクやコバイケイソウ、薄っすらと緑色に湿原を染めているのはヌマガヤなどの植物です。
【コバイケイソウ】
コバイケイソウも株が大きくなってきています。明るめの緑色が目立ちます。
昨年は全国的に当たり年だったコバイケイソウですが、今年はどの様な姿を見せてくれるでしょうか?
【カラマツの若葉/黄金色の三本カラマツ(2022年10月18日撮影)】
針葉樹としては珍しく秋に黄金色の紅葉となりその後葉を落とすカラマツは、今、柔らかな若葉を日々伸ばして樹を覆い始めています。
今日は枝の下に雨の滴くを蓄えており、覗き込む角度によってはキラキラと美しい光を放っていました。
尾瀬沼ビジターセンター周辺にはカラマツが多く生えていますので、手軽に観察することも可能です。
お花だけでなくカラマツの葉も観察してみませんか?
【オオタチツボスミレ】
オオタチツボスミレも蕾を膨らめて開花間近です。
檜枝岐村の村内などでは平易に見つけられるオオタチツボスミレですが、尾瀬沼ビジターセンター周辺でも少し見られます。
【ネコノメソウ】
今、釜ッ堀湿原でミズバショウと一緒にネコノメソウが咲いています。
明るい黄緑色が映える可愛いお花です。
是非とも釜ッ堀湿原で探してみてください。
好天に恵まれた尾瀬を散策するのはとても楽しいことですが、元々尾瀬の環境は厳しく豪雪地であり雨も多い地域です。
雨は豊かな尾瀬を育む源泉・・・!?
動植物は厳しくもあり豊かな尾瀬の環境の中で生きています。
好天の尾瀬だけでなく、雨の尾瀬も魅力的です。
そんな雨の尾瀬を堪能できるのはとても贅沢なことかとも思います。
*燧ヶ岳および尾瀬沼周辺の登山道でも残雪がありますので、充分に注意して歩いてください。
*木道や施設を歩く際はアイゼンを取り外し、ストックにはキャップを付けましょう。
*体調に不安のある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター